二次創作の制限や著作権を厳格にしなければ、今日のディズニーはなかったかもしれない。
一方で、それがなかったからこそ成立し繁栄した数多くのパロディ系作品があることも私たちはよく知っている。
「あーっ!ぼくの作ったキャラクターでマンガかいてる人がいるーっ!」
「わーっ!うんざりする程人のことを言えないーっ!」
というギャグをしていたことがあったが(※)このギャグが成立する背後にある「お前のはパクリ、オレのはパロディ(って言いたいけど、そもそもそれってどう違うのか説明できねーーーっ!)」…って気持ちも分からないではないので、難しいですね。
※二次創作されていたのは、桜玉吉がキャラクターを描いていた「サンサーラ・ナーガ」というゲーム。ちなみに、当時の「しあわせのかたち」のコンセプト自体が『人気ゲームのパロディ二次創作をゲーム雑誌でやる』というものであり、作品メインキャラクターの3人組からして、連載初期に国民的人気を誇った「ドラゴンクエストⅡ」の主人公たちのパロディというものであった。まさに「おまゆう」なのだが、あの(むちゃくちゃな)連載が無かったら、桜玉吉という希有のエッセイ漫画家は存在していなかっただろうと思う。