ダサピンクな商品は実在する。けれども、ダサピンク現象という言葉は個人的に使いづらい。なぜだろうかと考えた。
「ダサピンク現象」とは、決して「ピンク=ダサイ」という意味ではなくて、「女性ってピンクが好きなんでしょ?」「女性ってかわいいのが好きなんでしょ?」「女性って恋愛要素入ってるのが好きなんでしょ?」という認識で作られたものの出来が残念な結果になる現象のことを言います。
他の人も言うように、「ダサピンク現象」がこう定義されている以上、ある商品が「ダサピンクな商品」かどうかを判定するためには当該企業のインサイダー情報が不可欠。開発現場に「女性って○○が好きなんでしょ?」という認識が実際にあったという確証があってはじめて「この商品はダサピンクな商品である」と断定できる。したがってインサイダー情報を知らない一般消費者は「ダサピンク(現象)」という言葉をあるあるネタとして使うことができない。「ダサピンク(現象)」は気軽に使いたくても使えない言葉。
これは【1】とも関連する。我々が企業の内部事情を知らないまま安易に「ダサピンクよばわり」すると誤爆になりうる。「ダサピンクよばわり」は「性差別主義者よばわり」へと容易に転化するため、企業への不当なレッテル張りになるかもしれない。