突然、部長から会議室に呼ばれた。
部長はまだ40代前半なのにやり手で会社の出世頭。
次期社長レースの最右翼である。
しかも剥げていて独身。鼻は大きい。
結婚するならこういう人もありかなーと漠然と思いから、
就業後に不定期に一緒に呑みに行くようになって5年。
付き合っているのか付き合っていないのかわからない状態で、
私も30を超えていた。
ちなみに部長の好きな酒はベルモット。私はドライジン。
で、何の話かなーとおもって部屋へはいると
いつになく真剣な顔。ちょっと焦る私。
ええ、へへ、何のご用でしょーか?
また、何かやらかしちゃいました?
と、雰囲気に飲まれ、若くもないのにおどけて尋ねる私。
自分のことながら痛々しいと思いつつも、
ストレートに聞けない自分が嫌いだ。
しばし沈黙の後、部長が重い口を開く
「突然だけど……ボリビアへ行かない?」
は?え?旅行……じゃないですよね?そこって南米?
「うん、現地法人の立ち上げ」
少しでも結婚?とか頭の片隅にあった3分前の自分が阿呆らしい。
そもそもボリビアってどこだ。
Permalink | 記事への反応(1) | 18:24
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来月昇給の人の新ネタかと思った