2014-06-12

増田に書けばフィクションって事で2

大したこっちゃねえが、長い事この稼業で食ってるけど昨日のは流石に初めてだったのでまた書く。

50後半~60過ぎくらいの老婦人


本日はどのようなご祈願でいらっしゃいますでしょうか?」

商売繁盛と、家内安全と、あと安産祈願をお願いします」

「(またか戌の日過ぎたってのにやけに多いな)ではご住所からお願いします…はい。それではご家族のお名前を」

「〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇男」

「…はい

「あ、〇〇〇男は、安産祈願でお願いします」


不意打ち。長い事祈願受付やってるがさすがにこの奇襲は初めてだったのでちょっと笑いかけた。危ねえ。


「…すみません、奥様」

「あ、息子じゃなくて、息子の嫁です……〇〇〇子」

はい家族構成からすると初孫ってとこかねえ)それでは予定日を…」


ま、実母からすれば「もうすぐ息子に子が生まれる!」って気持ちなんだろうな。

でも息子が安産するわけじゃねえから。恐らく初孫だろうが落ち着け

それと同様に、とても多いのが、以下のような申し出。

こちらは本当に多くて、何度も耳にした。


「じゃあ、ご家族のお名前をお願いします」

「〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇太(全部苗字同じ)」

はい

「…あと、〇〇〇太が息子なんですけど、子宝祈願をお願いします」



で嫁の名前言わないと。

いや、このままだと情報足りなくて、息子が妊娠するように祈願するしかねえんだけど…。やだよそんな人類未踏の試みへの挑戦。

あるいは、若い夫婦が二人連れでやってきて、二人の名前を告げてから、にこやかになごやかに、旦那名前子宝祈願をお願いする場合もある。

いや妊娠する奴違うだろと。

お前が孕めよと。



お 前 ら そ ん な に 息 子 や 旦 那 を 妊 娠 さ せ た り 安 産 さ せ た り し た い の か



と。

まあ平和って事か。

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