2014-05-30

ディズニーといえば家族向け作品の印象を勝手に抱いている。

ところがそのディズニーの最新作、「恐い」という感想を持つ子供も居ると聞く。

表面上は童話の体裁だが、大人の内面葛藤を描いた作品からだろうか。

かつての名作アニメーション映画にもそのような構成のものは多い。

作品自体はつかの間の美しい夢だが、作品の美しさから現実社会に戻ってきた時の温度差には不穏ささえ感じた。

かつては素直に美しいと思えた異文化との空気の違いに、超えられない壁を感じ、また自分たちとは笑み合いながらも袂を分かっているようだった。

この自虐さえ含んだ渾身の作品他国から出てきたこと、本国市場で受け入れられたこと、また、もっと宣伝しても元を取れる見込みは十分にあるのにそれに抑制的なこと。

全てが美しくも不気味でもある。

人は実は、感情を揺さぶられるものには恐怖を感じると言っていた人が居た。

自分たちではない誰かの作ったものに心動かされるとは、自分たちのあり方への疑念につながるからだろうか。

しかし、他者他者の考えで作ったものに感動できることは、それ自体悲観的になることはないのかも知れぬ。

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