2014-05-21

パーマネントを捨てるか悩む

田舎で悲しくなるような環境パーマネント助教についてしばらく経つ。

つらかったポスドク時代と比べると、のどかで、細々ながら研究の真似事みたいなことはできて、非常にありがたくはある。

しかし、これでまともな研究と言える研究なんてできるんだろうか、この先、研究環境も次第に整っていくんだろうか、とか思うとこわい。

こんな田舎で、子育てしていくことも怖い。

いま、知り合いに、非パーマネントのポストだけど口きけるかもしれない、って話をもらって、すごい悩んでいる。

研究者としては、行くべきなんだろうと思う。

行ってダメなら死ねばいい、みたいな気持ちを、研究者としての覚悟というならね。

しかし、人生として考えると、本当にそれでいいかわからない。

いまのような、まともな研究環境じゃないところで、文句いいながらのんびり生きていくことが、幸せだったなと思う日が、年を取ればくるのかもしれない。

でも、こんな絶望的な田舎での平穏って、人生を賭してまで守るべきものなんだろうか?

それは全然そうは思えないんだよなあ。

妻と、じきに生まれるであろう子供には人生を賭せるけども。

もしその話がうまくいけば、それなりの都会で、故郷に近いところに帰れる。

こういう、当たり前のものが当たり前にある環境に妻子を暮させてあげることが、妻子のためのような気もする。

田舎の死んだようなパーマネントにしがみつくことが、妻子のためかはわからない。

妻も、一生ここで暮らすのは勘弁かも、って言っている。

しかし、こんな環境に長くいたら、非パーマネントだとしても出ていくことは困難になりそうだよな、と思うと焦る。

最悪のケースを考えると怖いのはやまやまだが。

助教スライドできたら任期は再任もマックス含めれば10年以上、特任助教みたいなのだと、ポスドク逆戻りってことだよねえ。

はあ。

うーん、どうしようね。

いまは一応パーマネント獲得してるわけだけど、バイオ系の惨状を忘れたわけではないからなあ。

威張れないような悲しいポストだけどね。

  • パーマネントから非パーマネントに行こうなんて頭おかしいんじゃないの? 環境がひどいからまともな研究はできん、なんて言ってるやつは環境良くても大した仕事できないだろ。 まあ...

    • それでも出ようと思ってきた 立ち上げ費もなしで、研究費30万弱 研究費は自分でとるものだ、とはいえ、立ち上げも最低限のランニングコストもなければ研究費なんかとれん 研究...

  • 仕事についてはよー分からんけど、子育てするならむしろ田舎の方が楽だと思われます。 教育とか考えるくらい成長したら都会の方がいいけどね。 別に幼児期から早期教育がっつりやり...

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