先日、池上氏の番組で「この事件の影響で、こういう制度が出来た」的な番組があった。
自分は半分以上知っていることだったんだが、妻は殆ど知らなかったようだ。そういうものなんだろうなあ。
※例えば「吉展ちゃん事件で、報道協定が出来た」というエピソードとか。
自分が思うに、池上氏の真に凄いところは、単なる「博識」ということじゃない。
また「説明が上手」ということでもない。
博識なだけなら、他にもっと博識な人はいるし、説明がもっと上手な人もいる。
かつ
「この事象を知りたがっている人は世間に多いだろう」というネタを嗅ぎ取る能力。
つまり「リテラシー向上番組のアジェンダセッティング」が非常にウマイ。
仮に他の人がそういう番組を作っても
「そんなこと、過半数が知ってるよ」というネタだったり
「そんなこと、知る必要性を感じない」というネタだったりして、番組がスベってしまう。
自分は確かに、池上氏程度は世間の事象は知っているし、それなりに説明する能力は有る。
しかし、「どういうニュースネタが、世の中に必要とされているか?どういうネタだとリテラシーギャップがあるか?」
自分にとっては、例えば吉展ちゃん事件は「知っていたこと」だったが、
逆に「世間の過半数も知っている」と思い込んでいた。
なので、「吉展ちゃん事件⇒報道協定」が、そこまでウケルというのは想定外だった。
仮に自分がTVプロデューサーだったら、吉展ちゃん事件はボツにしちゃう。
その辺、池上氏は実に「ウマい」。
池上を信頼して、あるいは利用してるプロデューサーがスゴイのかもよ。 どういう風に取り上げる問題を決めて、池上がカバーする役割をどこまでに設定してるのかは知らんけど。 もし...
いろんな局で似たような番組やってるからプロデューサーのおかげってことはないと思う
振り返ってみると確かにネタの選び方が上手いね。 誰もが知ってて常識な点と専門的すぎて理解できない点のバランスを上手く取ってるわ。
この事件は誘拐事件において加熱した報道を繰り返したメディアに深い反省を与え、報道協定が制度化するきっかけにもなった。 雅樹ちゃん誘拐殺人事件 - Wikipedia http://anond.hatelabo.j...