昔のアクションゲームのスタート時に唐突に表現される言葉だ。「タフすぎて損はない」
どんな人間でも、状況によっては病んでしまうだろうし、もともと心が強くない人だっている。
でも、それでも「タフすぎて損はない」のだ。
大学では授業のほかにどうしたら人は病まないだろうか、とかカルトに引っかかる真理はどんなのだろうか、とか一生懸命人と会う中で考究したり本を読んだりした。
精神的に強くありたいが、どこまでつよくなったか客観的に測れるものではないし、さっきも言った通り状況によっては人は簡単に追い詰められてしまう。
こんな「なさけ むよう」な世の中だが、とにかく「タフすぎて損はない」のだ。
なんて心強い言葉だろう。
そのゲームはしょうもない昔のゲームで歴史の流れの中で忘れ去られていくのだろうが、このよくわからない翻訳調の言葉だけは、いくら現実が「残虐行為」であふれていようと決して忘れてしまってはいけないものだと思う。