今朝方見た淫らな夢。
和室の隣で男女がぎっこんばっこんやっていて、それを障子の穴から覗きつつ
俗にいう潜望鏡のような仰向けスタイルで、つりそうになった首をかろうじて持ち上げながら。
そしたら、穴越しに腰を振っていた女と目が合った。その瞬間、金縛りにあって、
局部を掴む右手を離そうと必死になっていたら、障子をすり抜けてきたらしい女が
パフパフを始めて、その髪の毛の耳裏への流し方が妹にそっくりで、思わず頬に手をかけたら目が覚めた。
真っ先に右手を嗅いでしまった。栗の花の臭いでもティッシュ箱の腐った臭いでもない、汗ばんだ強い体臭。強烈だった。
布団を捲ると、パンツ代わりに履いているタイツの股間周りに丸い跡があった。
今年26になるのだから、約十年ぶりに夢精を経験したことになる。
時計を見た。四時を過ぎたあたりだった。
低いささやき声がする。隣からだ。時々騒々しくなることから、学生男子が住んでいることを知っている。
引っ越した当初は隣人運のなさを嘆いたりもしたけど、二年以上過ぎた最近では
友人一人来ない無柳を慰めるオーディオ機器の一つだと、勝手に親近感すら抱いていた。
いつもとは違った響があった。
起きた後にやることは決まっている。