冷え性の彼女が家にくる。外寒いね、と言っていちばん上の上着を脱ぐ。
暖房をつけるとあったかくなって、その下に着ているパーカーを脱ぐ。
くっついてDVDを観ていると暑くなってきて、カーディガンを脱ぐ。
締め付けが気になると集中できないようだ。タイツの上に履いているモコモコの靴下を脱ぐ。
「生脚が見たい」と頼み込むと「いいよ」と彼女はタイツを脱ぐ。
冬だというのにつま先には赤のペディキュアが塗られている。かわいい。
彼女の生脚と俺の脚をからませると無性に服を脱がしたくなる。彼女の白いシャツを脱がす。
「やだー」と恥ずかしがるので見ると、毛糸の腹巻きをしていた。かわいい。腹巻を脱がす。少し引っ張って遊んでみる。
彼女のスカートを脱がす。この時期のスカートは、生地が厚くてフカフカしている。高級なカーテンのようだ。
スカートのサイズは「M」と書かれている。うん、あんまり尻は小さくないほうがいい、となぜかひとりで納得する。
七部袖のヒートテックとブラジャーとパンツだけになった彼女は普通体型のバレリーナのようだ。ヒートテックを脱がす。
「ちょっと寒いね、お布団入ろうか?」彼女が言ってきた。うん、そうしよう。
暖房を付けて、二人で布団に入ると暖かすぎるくらいだ。
彼女のふわふわした白い胸やおしりは屋根や車に積もった雪のようだ。
冬だなあ。
こういうの書いてる人って、自分の文才に惚れ惚れしながら書いて満足してるものなん?
惚れ惚れ、してるだろうな。 たぶん何度も読み返しては納得してニヤニヤしてる。 絶対そう。自分がそうだからわかる。