■女性の自主性が低いってこういう仕組み

「男女平等でないのは女性の自主性が低いからだ」

「もっと積極的に仕事する女性が増えてほしい」

そういう意見をよく耳にする。

一見正しそうな意見だが。

まだまだ、職場では「女の子」「おばさん」として扱われているからじゃないかな。

人として男性と平等に見られていない。

職場でこんな会話が交わされることはあるかな？

「課長、資料を作っておきました」

「ありがとう。さすが女の子の仕事は丁寧だね。」

「この件は～～だと思うんですが！」

「君の意見はわかったよ（女の子のヒステリーは怖いからなだめておこう）」

「これについて意見はあるかな？」

「私は～～だと思います。」

「○○さんの意見は面白いね。では△△くん、これをやってみてくれるかな」

さて、これをこのように置き換えたら男性にも伝わるかもしれない。

女性を学生に置き換えてみた。

「課長、資料を作っておきました」

「ありがとう。さすが学生さんの仕事は丁寧だね。」

「この件は～～だと思うんですが！」

「君の意見はわかったよ（業務経験の浅い学生の言うことは話半分に聴いておこう）」

「これについて意見はあるかな？」

「私は～～だと思います。」

「○○さんの意見は面白いね。では△△くん、これをやってみてくれるかな」

学生だから丁寧なのではなく、その人が丁寧なだけだ。

学生だから話半分、女性だからなだめておこう、これはその人の意見を真面目に取り扱っていないということになる。

意見を取り上げてもらえても実行責任者になれなかったら、むなしくなり、だんだん無責任になっていく。

残念ながら、ありとあらゆる場面で、普通の男性と同じ戦力とは見なされず、

あたかも学生やインターンが来ているかのように「補助的」立場を求められる。

そんなことが生まれてからずっと続いているんだから、

自主的にやろうとしても芽が摘まれるってこと、わかってもらえるかなあ？

Permalink | 記事への反応(1) | 21:56

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