2013-10-12

自己保存用)

高校とき駅前制服タバコを吸っていたら、父親くらいの男が寄ってきて、

高校生のくせにタバコなんか吸うんじゃない」と説教してきた。うざいのでシカト

してたら、「人は些細なことから道を踏み外していくんだぞ」と言う。今とは違い、

当時、人前で、しか制服タバコを吸ってる奴はほとんどいなくて、実際、俺も

ちょっと道を外し掛けていた。

「うるせーな、ほっとけよ」と言うと、とつぜん、その男が俺のタバコを取り上げて

自分で吸い始めた。「何すんだよ」と言おうとしたら、「そうか。お袋さんも元気か」

などと陽気に話始めた。その直後、俺の死角だった路地からパトロール中の

警官が2人出てきた。

「ここは禁煙ですよ」と注意されると、その男は、「あ、すみません」と言って

タバコを捨て、踏み消した。「こんなところに捨てないでください」とまた叱られると、

ポケットからティッシュを出して、吸い殻を包み、「じゃあ、またな」と俺に言って

どこかへ行ってしまった。去ってゆく背中が咳き込んでいた。普段はタバコなんて

吸わない男なんだろう。

それから別に素行や生活に変わりはなかったが、道は踏み外さずに、何とか

社会人になれた。

人の親になった今、あのときのことをたまに思い出すと、何だかちょっと切なくなる。

偉大なる先増田

http://anond.hatelabo.jp/20131011223405(削除済)

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