2013-10-09

美談」の一言で片づけてはいけない

電車にひかれそうになった男性を助けて亡くなった女性の行動については、自分もすばらしいことだと思うけれども、この件を単に女性勇気をたたえる美談としてとらえるだけでは、彼女の供養にはならないのではないか

テレビネットでは女性のことをこぞって称賛している。

政府首相感謝状と紅綬褒章を贈るそうだ。

しか女性はおおいに称賛されるべきだし、政府の授与についてもまったく異論はないが、生きながらえた男性のことについても、みんなもっと目を凝らすべきだと思えてならない。

高齢の男性がなぜ電車にひかれそうになったのかは詳しく伝わっていないので推測するしかないものの、もし自殺をしようとしたと仮定するならば、高齢の男性線路うずくまらなければならなかった理由はいったい何なのか、どうして彼はそこまで追いつめられたのか、今回のことをどうにかして防ぐことはできなかったのか、救われた命を今後にどう生かせばよいのか等々、考えるべきことはたくさんあるはずだ。

もし男性認知症等の病気をかかえていたと仮定しても同様である

なんども言うように、もちろん女性のことを褒めたたえる報道はとうぜん必要なことだし、政府による感謝状や褒章なども良いことだが、もっと大切なことは、男性が置かれざるをえなかった状況に対して皆で真剣に心をくばって考えてみることだと思う。

いわんや政府をやである

みずからの命とひきかえてまで他人を救った女性が今の状況をどう考えるかを想像してみれば、自分ではなくあの男性のことをもっと思いやってほしい、という願いではなかろうか。

  • そのつまんねえ話をするだけに何行使ってんだお前は でさあ 自殺する奴が何で自殺するのかなんて そんなの一件一件、世間や政治家が考える必要なんかねーのよ 残念ながらな 別に...

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