何回か一緒に遊んで、友人はその子を気に入ったらしいが、女の子の方はそうはならなかったようだ。まあそう上手くはいかないものだろう。
Aがダメ元でもう一回だけ誘ってみたいと言うので、いいんじゃないと話していたら、意外とOKの返事が来たので内心拍子抜けした。
自分がAをプッシュしすぎなのは自覚していたので仕方ないと思う反面、どうしてAに直接言わないのだと思った。
別に本人に言うのが嫌なら紹介した自分に言ってくれてもいいし、なぜBを経由する必要があるのか。
そもそも遊びの誘いを断らなかったというのも解せなかった。
Bが酔って、茶化すようにそんな話をしてきたのにも腹が立った。もし自分がAの立場だとしたら、こんな断られ方は納得できない―
まるで自分が振られているかのように思えた。しかも自分がどうすることもできない所で。
女の子が迷惑に思っているというのはその通りなのだろうと思ったので、AにはBから聞いたままに話を伝えた。
Aは物分かりが良いやつなので、仕方ないですよーむしろ申し訳ないと諦めていたが、自分は納得できなかった。
女の子もしくはBは、Aに配慮したつもりなのかもしれないが、一番傷つく断られ方だと思った。自分一人が怒っていた。
迷惑かけちゃってごめん、と謝られた。と同時に会うのも断られた。
今さら謝るぐらいならなぜあの時普通に断らなかったのか、とまたモヤモヤした気分になった。
しかし全ては自分がまいた種である。自分に怒る資格などがあるのだろうか。
んん? ちょっと待て、お前の紹介だったら本人に直で言う前にお前に断るだろそりゃ。 お前の面子への配慮だよそれは。 「本人に直接いえばいいのに」ってのは明らかにお前がおかし...
だよなぁ。 遊びの誘いを断らなかったのも、その辺を気使ったからじゃないのかな。
今となっては彼女の「少しは私の味方にもなってよ」という言葉 伏線は張ってから回収して下さい。