2011-05-14

 「あの花」のこと。第5話。今回は、皆がめんまを起点とする解決されていない感情や行き場のない想いを持っているのが描写されていたと思う。物語のはじめから予想できる展開だけど、段々とあぶりだされてきた印象。

 未見の人はここからは読まないでほしい

 つるこはやっぱりゆきあつが好きなのかな。何度もゆきあつの買い物に付き合ったり彼の膿んだ気持ちや性根もずっとそばで見ていたり、心配している様子だったし。あとぽっぽだけど、彼もめんまをすきだったのだろうか。彼が調子のいい、気のいい奴であるのは今回も変わらなかったけれど、めんまとめんまがじんたんの前だけに顕現して自分には見えないことにこだわりを持っているようだった。

 あなるが悪友たちや男どもと遊んでいてホテル連れ込まれそうになるまではいいけど更にゆきあつがその後「処女か」と尋ねるのが、私には突っ込みすぎのように感じてびびった。ゆきあつ君、女性にそんなこと露骨に聞くなよ。こういうのは誰の意思によるものなのか。監督か、脚本家か、プロデューサーか。

 それから、あの社会人の男の言動を見て、自分を汚すのはまだいいかもしれないが他人を汚れた目で見るのはやはり人を傷つけるよねと思ったよ。でもそんな奴もまた現実の女に傷つけられたり失望したりして「どうせ」なんていうようになったのか。

 どういう感想を持とうと自由なわけだが、ゆきあつの女装がどうこうと言って笑っているのを見聞きすると、なんだかうんざりする。確かにこっけいではあるのだけど、どちらかというと笑えないだろう。

 エンディング、毎回鮮やかだなあと思ってみている。曲のサビに入る直前、カメラズームがわずかに引いてたたずむヒロイン3人が小さくなり、背景で降りしきる灰色の花がサビの開始と同時に薄紅やピンクに色づいて今度は上昇していくところ。画面が一瞬で華やかになるのがいつもきれい。

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