2011-04-13

断頭台への行進

震災からひとつき。復興への行進が始まる。

菅直人首相はこれを「復旧」ではなく「創造であると述べた。想像という青写真現実に打ち込む。

ときあゆみをとめない。文明穿つ災は、民に自省を促したかのようにも見える。

ときあゆみをとめない。


震災からひとつき。停滞への行進が始まる。

Fukushima の名は世界へ波及する。福島日本へと通ずる。

忌避の念を持つものが、いずれわれらを蔑もう。

それでもときあゆみをとめない。こころを鎖す壁は、常に暗がりから這うように滲み出す。

それでもときあゆみをとめない。


震災からひとつき。平和への行進が始まる。

平和とは軋みである。いずれ避けられない衝動がかならずわれらを包む。

しかときは なおあゆみをとめない。歩みをとめたものを無常にも見放す。

からあるかねばならない。強迫観念にも似たそれはわれらの調和をいつか乱す。

しかときは なおあゆみをとめない。


そうしてわれらは自然のなかに力なく伏し倒る。

そこでわれらのときは とまる。

それでもときあゆみをとめない。

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