菅直人首相はこれを「復旧」ではなく「創造」であると述べた。想像という青写真を現実に打ち込む。
ときは あゆみをとめない。文明を穿つ災は、民に自省を促したかのようにも見える。
Fukushima の名は世界へ波及する。福島は日本へと通ずる。
忌避の念を持つものが、いずれわれらを蔑もう。
それでもときは あゆみをとめない。こころを鎖す壁は、常に暗がりから這うように滲み出す。
平和とは軋みである。いずれ避けられない衝動がかならずわれらを包む。
しかしときは なおあゆみをとめない。歩みをとめたものを無常にも見放す。
だからあるかねばならない。強迫観念にも似たそれはわれらの調和をいつか乱す。
そこでわれらのときは とまる。