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2017-10-13

松旭斎すみえ師匠の功績を「風評被害」とかいうな

オリーブの首飾りの「風評被害」について、いろいろと盛り上がっているけど、(https://anond.hatelabo.jp/20171012190403 とか anond:20171013062716

そもそもマジックと結びついていなければ、日本であの曲がこれほどまでにポピュラーにはなっていないだろう。

この曲をマジックBGMに使い始めたのは、現在日本奇術協会名誉会長である松旭斎すみえ師匠だが、たまたまカーラジオで流れていた曲が自分舞台にあっているのではないかと思いBGMにつかってみたところ、あまりにも評判がいいので定着し、ほかの奇術師もどんどん使い始めたのだという。

昭和50年代の話だ。

以来、完全に「手品師テーマ」として定着し、40年近くがたっても、その結びつきは色あせることがない。それは、あの曲があまりにもマッチしていたから。

作曲者意図とは違うのかもしれないが、もはや「江頭2:50布袋寅泰の『スリル』」みたいな、唯一無二、不即不離の選曲というしかない。

師匠は、この曲のポテンシャルを引き出したのであって、もし師匠とこの曲が出会っていなかったら、ポール・モーリア音楽なんて、日本では昭和遺物として忘れ去られてしまったはずだ。

イージー・リスニング」なんてジャンルがあったことすら、もはや中年以上の人間しか覚えていないのだから

師匠舞台は、10年くらい前に鈴本演芸場でみたきりだが、その時もこの音楽が定着する経緯についてはネタにしていた。

なにしろ、あの曲のイントロ流れるだけで、「ああ、これからマジックが始まるぞ」という期待感に客席がつつまれ師匠が登場して花束の一つでもだすだけで、会場は沸くのである

「ああ、定番のあれを見た」という安心感

こんな幸福な結びつきは、音楽にとって、断じて被害」なんぞではない。

 
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