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本日のテーマはアキシブ系。Perfume特集記事第1弾で「アキシブ系」という言葉を「萌えテクノ」と共に使いましたが、アキシブ系の方がどうやら頻繁に使われているようです。
アキシブ系でGoogle検索をして、アキシブ系がどのように捉えられているか調査してみました。Wikipediaとはてなには既に用語解説があります。
はてなの方では、僕の名前も出ていますね。僕は発案者でもなんでもないですが、ありがとう。
アキシブ系という定義については、人によって微妙に違いますが、乱暴な言い方をすれば、秋葉系とされるものと渋谷系とされるものがミックスしているものはアキシブ系とされる可能性があります。
では、秋葉系と渋谷系をステレオタイプ化し対比してみましょう。以下のようになります。
【秋葉系属性】←――――――――――――――→【渋谷系属性】
ヲタクカルチャー ポップカルチャー(おしゃれサブカルを含む)
(萌え系)アニメ・ヲタク (ヌーヴェルヴァーグ系)映画マニア
チェックのウールシャツ(ブランド不明) ボーダーシャツ(Saint James)
宅八郎、森永卓郎、電車男 小西康陽、フリッパーズ、中田ヤスタカ
AKB48、時東ぁみ、桃井はるこ カヒミ・カリー、野宮真貴、野本カリヤ
秋葉系というのは、確かに秋葉原という街をで見かけそうな物や人です。しかしながら、渋谷系は音楽的ムーヴメントから始まっているので、必ずしも渋谷がメッカとは言えない物もあります。また、渋谷を闊歩する人たちの多くが渋谷系かと言われると、甚だ疑問ですらあります。
こうして比べてみると、一見、水と油、資本主義と共産主義のように秋葉系と渋谷系が相反しています。到底仲良く出来ないみたいな。しかしながら、実際のところはこうした完璧な属性でトータルコーディネイトしている人はそれほどいないでしょう。つまり両方の属性をパーツパーツでもっている人口は結構いるはずです。例えれば、音楽マニアだけれどメイド喫茶が好きだとか、アニメ・ヲタクだけれどボーダーシャツが好きとか。ボーダーと言えば、なんか楳図かずお先生が目に浮かびます。でも、先生は吉祥寺系ですね。
秋葉系も渋谷系もパラドックスに満ちており、従来の観念をぶち破る役割がアキシブ系にはあるのです。
アキシブ系に戻りましょう。先ず、アキシブ系現象の一つとしてあるのが、秋葉系(アニメ)と渋谷系(クオリティの高いポップス)の融合です。『AKSB~これがアキシブ系だ!~』は、正にそのコンセプトで選曲されたアルバムです。
01. Dimitri From Paris:Neko Mimi Mode(「月詠」OP曲)
02. ROUND TABLE feat. Nino:Let Me Be With You(「ちょびっツ」OP曲)
03. 山野裕子:ビーグル(「ココロ図書館」主題歌)produced by 宮川弾
04. 小川範子波のトリコになるように(「月詠」挿入歌)produced by 菊地成孔
05. 豊口めぐみ:人間だから(「ちょびっツ」イメージソング)produced by 冨田恵一
06. 高浪敬太郎&Yama-K:かたことの恋(「ちょびっツ」挿入歌)
07. 鈴木さえ子 with TOMISIRO:Dear Friend(「ケロロ軍曹」挿入歌)
08. 桑島法子:la la maladie du sommeil(「ラーゼフォン」挿入歌)produced by 橋本一子
09. 田中理恵:瞳のトンネル(「ちょびっツ」イメージソング)produced by 桜井鉄太郎
10. ROCKY CHACK:リトルグッバイ(「ゼーガペイン」ED曲)produced by 保刈久明
11. パール兄弟:明日はたぶん大丈夫(「N・H・Kにようこそ!」挿入歌)
12. OKINO, SHUNTARO:Cloud Age Symphony(「ラストエグザイル」OP曲)
13. 牧野由依:CESTREE(「ゼーガペイン」挿入歌)produced by かの香織
14. marianne Amplifier feat. yuka:Pressentiment triste(「月詠」ED曲)produced by 橋本由香利
15. 財津一郎&小倉優子:帰ってきたケロッ!とマーチ -READYMADE SERGENT ROCK- remixed by 小西康陽
例えば、小西康陽がリミックスした財津一郎&小倉優子の「帰ってきたケロッ!とマーチ」や高浪敬太郎&Yama-Kの「かたことの恋」といった渋谷系ど真ん中、言い換えればピチカート系もありますが、渋谷系には入らないけど、音楽マニアも納得のアーティストたちが自分自身でやる又はプロデュースなどの関わりを持ったアニソン集です。
僕自身、アニソンやしょこたんにはどちらかというと疎い方なんですが、アニソンって結構、いい曲あるんだと素直に感じました。このコンピではなんと3曲も収録されたTVアニメ『月詠(つくよみ)』からのサエキけんぞう=菊池成孔による小川範子の「波のトリコになるように」は、 2004年ということもあり、裏SPANK HAPPYとして楽しめます。
鈴木さえ子がやっていた「ケロロ軍曹」も、気になりながら買わずじまいだったのですが、「Dear Friend」とかNew Orderぽくて・・・(泣)。鈴木さえ子を知らない人がいるかもしれませんので、ちょっと説明。彼女はシネマ、フィルムス(リリースはお蔵入り)というバンドでドラマーとして活動、その後、ソロとしてテクノ~ニューウェイヴなエッセンスも交えて印象派アルバムをサントラも含めて5枚リリースしています。このコンピには収録されていませんが、「恋するシューティング☆スター」もお勧めです。
オープニングのDimitri from Parisは、フレンチハウスのパイオニア的存在DJ・ミュージシャンですが、彼自身、アニメヲタクとして有名です。そこだけとれば、彼は秋葉系パリジャンです。自身の曲「Love Love Mode」と声優の声のサンプリングで出来上がったのが、アニメ主題歌の「Neko Mimi Mode」です。一部では萌えラウンジと呼ばれているらしいです。
フランスは元々日本文化に対して好意的な国ですが、日本のアニメというのは一部のフランス人にとっては特別なもののようです。もう一つ忘れていけないのは、フランスはロリータ文化大国。フランスのロリータ歌手と言えば、ウィスパー・ヴォイス!このコンピにも、フランス語タイトルのロリータ・ヴォイスの歌が2曲ありますね。桑島法子の「la la maladie du sommeil」とmarianne Amplifier feat. yukaの「Pressentiment triste」(こちらは前述の『月詠』から)です。後者は完全にフランス語で歌い上げています。フレンチ秋葉系なるものを提唱する人もいますが、まさにどんぴしゃです。フレンチ→カヒミー・カリー→渋谷系ですから、これはアキシブ系になります。
今後のAKSBのリリースもありそうな予感なので、期待したい思います。
アニメ絡みのアキシブ系をもう少し紹介しましょう。美水かがみの『らき☆すた』(Lucky Starの意味)は4コマ漫画ですが、それが原作となって、テレビアニメやDSゲームが作られています。典型的な萌えアニメと言っていいでしょう。4人のキャラクターがそれぞれソロ・シングル(キャラソンと言う)を同時発売しています。その中の柊つかさ(実際歌っているのは福原香織)の『らき☆すたキャラソン(3)』に収録の「寝・逃・げてリセット!」は、Perfumeやcapsuleっぽい出来上がりなんです。ゲーム音楽における「ふたりのもじぴったん」と共に、アニソンにおける「寝・逃・げてリセット!」を、Perfumeファンはチェックしてください。ジャケはかなりキツイけど。他の曲は普通のアニソンに聴こえるのが残念ですが・・・
後、忘れてはいけないのが、中田ヤスタカが手がけたアニソンです。「capsule cuteness culture」で既に書いてしまいましたが、こちらもアキシブ系と言えるでしょう。嘉陽愛子の方が可愛いと思いますが、井上麻里奈の「ビューティフル・ストーリー」は、中田ヤスタカ仕事としてのクオリティーを感じます。
侮れないアニソン。
私は腐女子です。A様やK様が大好きで、愛しています。でも、やはり、このままでいいのかな?という気持ちは少なからずありました。A様やK様はとても素敵ですけど、やはりこの世界にはいないお方なので、温もりが恋しくなったりします。でも、中学、高校と女子校だったので男性の方とはお話する機会がなく、すぐに顔が真っ赤になって、どもってしまうので、お付き合いはおろか、お話することすらかないません。
そんな折、ネットで余り口にすることが憚られるようなページをいろいろと見ていたときに、当然私にも性欲はありますから…、あの…その…わんちゃんに体をぺろぺろされたり…あまつさえわんちゃんのおちんちんを…その…入れてしまったり…そのようなことをしている人のページに行き着いてしまったのです…初めは驚きました。そんなこと見たことも聞いたこともありませんでしたから。でも、今までいろんな…そういったページを見ていたのと、そして最後にそんなページを見てしまったせいで、ひどく興奮してしまいました。そして…その熱でどうかしていたのでしょう。私は冷蔵庫に行きバターを取り、そして部屋の隅でつまらなそうにしていた、3年前から飼っているビーグル犬のコロを呼んでしまったのです…その後のことは、恐らくご想像の通りでしょう。一言だけ言わせてもらえるならば、今まで感じたことのない温もりを感じることができました…
それから1年程。カレと私の蜜月は続きました。週に3度は求め合い、毎日のように同じ布団で寝ました。私はカレが大好きで、愛するようになりました。でも、やはり、このままでいいのかな?という気持ちは少なからずありました。温もりはありますけど、種族が違いますし、その壁は乗り越えられるにしても、10年もすればカレが死んでしまいます。それに何より、カレは私を求めてるのではなく、私のバターを求めていることに薄々気づいてしまいましたから…いえ、何もバターに限った話ではなく、カレが求めてるのは私ではなく、私の持ってくる餌やおもちゃ、バターなど。そういったものを、私が持ってくるものを、求めているんだと知って寂しく、悲しくなってしまったから…
私は人間の彼氏を作ろうと決めました。ファッション誌を読んでもちんぷんかんぷんだったので、小学6年生などを読むことから初めました。体は朝起きてジョギングすることで半年で15kg落とすことに成功しました。小学6年生の後は、徐々に自分の年代が読むファッション誌へとステップアップして、勉強し続けていったので、一応のおしゃれの知識もついており、以前のようなセンスの服を買うことはなくなりました。最初は、買い物に行くのはどこか気恥ずかしかったのでネット通販でしたが、次第に服屋さんにも行けるようになりました。美容院でも、今まで無精で腰らへんまで伸びていた髪を、ばっさりと、肩上まで、切ってもらい、そしてほんの少しですが、カラーも入れてもらいました。
そして3ヶ月後。社会人になった私は、今までの私を知っている人が誰もいない新しい環境でしたので、とても好意的に受け入れられました。今までは男性から声をかけてもらえることなどほとんどなかったのですが、今ではみんな気軽に声をかけてくれます。最初はやはり赤面してしまい、どもってしまいがちだったのですが、あがり性なんだ、と伝えても、学生の頃のように無視されたり嘲笑されたりすることなんて一切なく、そうなんだ、と暖かく受け入れてくださったので、今では拙いながらも、お話することができるようになりました。
それから私は何人かの男性とお付き合いしました。最初の彼は優しい人でした。私のことを気遣ってくれました。だから私が処女ではないことにショックを受けていたことが悲しかった…
次にお付き合いした男性はとても甘えん坊な方でした。私も甘えられるのは嫌いではなかったので家にいる間は甘え甘えられの関係でずっと一緒にいました。しかし、彼が過度に甘えるようになり、彼が求めているのは私ではなく、自分を甘えさせてくれる、無条件に肯定してくれる存在だということに気づき、別れました。
3番目の彼は堅い人で私が料理を作ると喜んでくれるので勉強して作ってあげ、部屋を掃除してあげると喜ぶので一生懸命頑張りました。しかし、付き合うにつれ彼は私に家庭的な側面を求めているだけということに気づき、別れました。
3人の方とお付き合いしてわかったことは、たった3人と思われるかもしれませんが私にはとても大きい3人です、皆さんコロと同じく、私ではなく私のバターを、処女を、肯定してくれる存在を、家庭を守ってくれる女性を、求めていたということです。もちろん私も、私の何かではなく私自身を求めてくれる存在を、求めていたのですから人のことは言えませんが…
それから私はまた腐女子に戻りました。人を役割として分解して考えるのならば元よりそこに私はいるはずがないと、今更ですが、気づきましたので。それならば、私が求めていたものが存在しないのならば、そして温もりや常識とされるもの、単なる熱源と幻想にすがる必要はないと思えるのならば、2次元でも同じ、いや、2次元の方が上ですらあるんじゃないかと、少なくとも私には思えましたから。そして私は心の底から言うのです。
私は腐女子です。A様やK様が大好きで、愛しています。