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2021-05-22

少年らに卵を潰された白鳥、傷心のあまり巣の中で息絶える(英)

このほどイギリスで、白鳥が産んだ卵を人間に潰されてしまった後に死骸となって発見された。この白鳥は「傷心によるストレスで死んでしまった」と地元野生動物活動家が話しており、関心を集めている。『Manchester Evening News』『Mirror』などが伝えた。

英グレーター・マンチェスターボルトン地域情報交換のために公開されているFacebookに今月18日、マイケルジェイムズ・メイソンさん(Michael James Mason)が投稿した写真が人々の涙を誘っている。そこには産んだ卵を見つめる1羽の白鳥の姿があり、最近になってこの白鳥が死んだことが綴られていた。

マイケルさんは白鳥を約2か月以上も見守ってきたが、白鳥カーズリー付近流れるマンチェスター運河川岸に巣を作り、6個の卵を産んでいた。一般的白鳥つがい子育てをして、その生涯を終えるまで相手を変えることなく添い遂げるというが、この白鳥夫婦で卵を見守っていたようだ。しかし先月20日のこと、10代の少年達が白鳥の巣に石やレンガを投げつけて卵を潰してしまったのだ。巣には投げつけられたレンガが転がっており、3つの卵が潰れていた。

しばらくして割れた卵のにおいを嗅ぎつけたのか、犬が踏み込んできたり、アヒルが襲うなどしたことでついに卵は1個だけになってしまった。さらにメスの白鳥を追い詰めたのは、つがいとして一生を共にするはずのオスがいなくなってしまたことだった。

その後、メスの白鳥は巣の中で息絶えているところを発見された。野生動物活動家であるサム・ウッドロウ氏(Sam Woodrow)は「生涯のパートナーがいなくなり、傷心のうえストレスも重なって死んでしまったんだと思います」と明かしている。

またFacebook写真投稿したマイケルさんは「あまりにも悲しすぎて、本当はこのストーリー投稿するつもりはありませんでした」と前置きし、白鳥について次のように綴っている。

「オスはメスの元を去ってしまいました。そして悲しいことに私は今朝、メスが巣の中で死んでいると知らされたのです。私は12週間ほどメスの成長を見守ってきましたが、本当に泣きたい気分です。」

この投稿には、多くの人が悲しみとレンガを投げつけた少年らへの怒りの声があがった。

「どうして人間無知でここまで残酷になれるんだ。」

「これは心が痛む。少年らは名をあげられ恥を知るべきだ。犬の飼い主も同様だ!」

「これは逮捕されてもおかしくない犯罪だ。セキュリティカメラがあれば彼らを拘束できるはず、凶悪なことは阻止しないと!」

RSPCA(英国動物虐待防止協会)のスポークスマンは「この悲惨事件調査しています情報をお持ちの方は当方までご連絡願います」と白鳥被害について情報提供を呼びかけている。

 
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