ぶつかりおじさんは女性ばかりターゲットにしている、みたいな論調を見かけて、自分の場合は男女問わずぶつかるタイプのぶつかりおじさんだったなと思い出したので書く。
※ぶつかりおじさんの定義は諸説あるようだけど今回は、避けないで結果ぶつかるタイプも含む広義のぶつかりおじさんと思ってください
最初の対象は電車から降りる時に、降りる人の流れが終わる前に乗り込んでくる人だったと思う。
当時はコロナ前で満員電車で通勤していたのだが、降りるより先に乗ってくる人には絶対譲らないぞという精神で通勤していた。
SNSでの暴言とかでもそうだと思うのだけど、やはり「正義は我にあり」と思っている時が人間一番暴力的になる。
段々他の場面でも「あえて避けない」事が増えてくる。
駅構内で進行方向が指定されているのに逆流してくる人を避けない。
歩きスマホで前を見ない+歩道の中央を歩いている人に対して半分しか避けない。
ぶつかることで相手に間違いを教えてやる、という気持ちが10%くらい、
こっちはルールに則ってるのに、ルール違反しているやつに譲りたくないという気持ちが90%くらいだったと思う。
で、ある日、エレベーターから降りようとしたとき、扉が開くと同時に乗り込んできた男性と肩が強くぶつかった。
口論になり、胸ぐらをつかまれ、相撲ののど輪みたいな感じで首を絞められ、「ここじゃ警備員に見つかるから建物の裏に来いや」と言われてノコノコついていった。
今にして思えば危ないが、その時はワクワクした高揚感すらあった。まぎれもなく悪いやつに、正論をぶちかますチャンスだとでも思ったのだろうか。
結局相手もそれ以上の暴力行為には及ばず、こっちも日々妄想していたほど能弁に正論を語れたわけでもなく、グダグダのまま解散した。
その日以来、ぶつかりおじさんを引退した。いずれトラブル起きるから損なんだよな。
皆さんはどう思っただろうか、私は正義を貫くべきだっただろうか。
ちなみに自分はエスカレーターで(関東では空けておくことが多い)右側で立ち止まるおじさんも兼任していたのだけど、ジジイにステッキで殴られるという事件がありそちらも引退した。
こちらの悪意が相手に伝わるからね。トラブルになるよ。
ワイは若かりし頃は電柱にもよくぶつかっていたぞ なお、酒は一滴も飲んでいなかった模様