その私が「なぜ芸能人の自殺を報道してはいけないか」を語ってみる。
自殺を考えたこともない友人は「芸能人のように輝いている人が自殺するなんて、輝いてない自分はもっとだめじゃん…って思うから後追い自殺するんじゃない?」と言っていて、私は違うなと思った。
自殺を考えておきながら、自殺できない時間があるのは、死ぬのが怖いからだ。単純に。
じゃあなんで自殺するんだ?怖いのに?と思うかもしれないが、私の場合「あ、今ならできるな」という瞬間というか、タイミングがあって、勢いでやってしまったのだ。
芸能人の自殺ニュースを見て「あ、今ならできるな!」とか「一緒にいこうかな!」と自殺を考えてる人の背中を押してしまうのだと、私は思っている。
「芸能人もやってるんだし、私も!」と自殺する勇気が出てしまうのだ。
昨今のバラエティー番組で「※絶対に真似しないでください」というテロップが出たりするが、それっていうのはやっぱり真似する視聴者が居るということだろう。
特に常に自殺を考えてる人に「いのちの電話」とか見てるのだろうか?死ぬことしか考えてないのに。
私自身は今は立ち直り、自殺から遠い場所に居れるが、もしも、毎日死ぬことだけを考えてたあの時に、芸能人の自殺ニュース見ていたらと自殺する勇気がもらえたと思う。
報道の自由があり、芸能人死去の理由を知りたい人たちがたくさん居る。
私も「なぜ死んだのか?」と死の理由を知りたい。だからニュースも見てしまう。
報道するのも仕方ないと思うが、同時に「※絶対に真似しないでください」というテロップのように、もっと訴えかける投げかけが要るのではないだろうか、とは思う。