2021-05-10

懺悔しま

2人の娘がいる父親です。

一人暮らしをしていた時から、長年爬虫類を飼っています

家族も全員爬虫類を含めた動物が好きで、蛇やトカゲと触れ合ってはニコニコしています

特に娘2人はボールパイソンが好きらしく、物心ついた時から触れ合いを楽しんでいました。

事件GW中に起きました。

上の娘が中学生に、下の娘が小学生に同時に上がったためお祝いを買ってあげることになったのです。娘たちは「ハムスターがほしい」と言いました。

厳重に管理をしているとはいえ、もしもどちらかが脱走した時にはハムスターが食べられてしま危険があるからダメだ、と伝えました。それでもハムスターがほしいと2人ともわんわん泣く始末です。普段物を欲しがらない娘たちが泣くほど欲しがってるなら自分たちが気をつければいいだけの事だと妻に諭され、サプライズとしてハムスターを飼うことにしました。

ペットショップジャンガリアンを2匹購入しました。持ち帰り、ハムスター飼育経験のある妻が別室で娘たちにバレないように管理を行っていました。

翌日。その日私は蛇の給餌を行っていました。2人の娘も一緒です。すると妻の部屋から「キャッ」という悲鳴が聞こえた後に「まって!」と大きな声がしました。

何事かと思いドアを開けた瞬間、足元を小さい影が抜けていきました。

そうです。ハムスターでした。娘たちはそれに気付かず「ママどうしたの?」「大丈夫?」と妻の心配をしています。指をケージの扉を開けた時、ケージから出ようとしたハムスターを手で遮った瞬間、指先を噛まれたようでした。

大丈夫だよと娘に声をかける妻が、口パクで「ハムスター つかまえて」と伝えてきたので部屋に戻り、捕獲の手順を頭に浮かべた瞬間でした。

「シュッ」という音が聞こえたのです。娘達が好きなボールパイソンが、冷凍マウスを食べる時に聞こえる音がしたのです。

嫌な予感がして床を見ると、弱肉強食世界が見えました。時すでに遅し、ボールパイソンは自分の頭と同じサイズ程のジャンガリアンハムスターに巻きついていました。

本当に一瞬だったのでしょう。ハムスターの顔は買った時とほぼ同じ顔なのに、体は冷凍マウスのようにぐにゃぐにゃなのです。そしてゆっくりゆっくりと頭から飲み込まれて消えていきました。

完全に私のミスです。妻の声に驚きケージの扉を開けたままでした。娘が見なかった事だけ不幸中の幸いと言えましょう。それでも動物虐待だと罵られても仕方の無い出来事です。

部屋から出てきた私を見て、妻は小さな声で「あちゃー…」と一言だけ呟くと、私に「これは事故から、いい教訓になったと思えば良いと思うよ。これから気をつけよ。」と言いました。

落ち込む私に笑顔満開の娘二人が「パパ!ありがとう!」「2人で大事にそだてる!ありがとう!」と抱きついて来ました。

ごめんよ。本当は一人1匹だったんだよ。

2人と2匹で色んな思い出を作ってあげたかった。

寿命の長い爬虫類では幼い君たちが感じづらい命の大切さを教えてあげたかった。

本当にごめんなさい。

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