もし目の前にペットボトルがあったら実際に試してみてほしい。
右利きの人は、左手でペットボトル、右手の親指と人差指でキャップを掴んでいるはずだ。
このとき、右手の小指はペットボトル側にあるだろうか。それとも、ペットボトルとは反対の空中にあるだろうか。
まず、ペットボトルを立てて置いてほしい。
そうしたら、右手親指が下を向くように手首をひねる。(親指を伸ばせばちょうどブーイングのポーズになるような感じ)
そのままの向きでペットボトルのキャップをつかみ、あとは左手で本体を押さえてぐいっと開けるだけだ。
ちなみに左手でキャップを開ける人には逆効果になってしまう。あくまで、右手でキャップを開ける人に限る。
最近飲んでいる炭酸飲料のペットボトルのキャップが異様に固くて、どうにかならないものかと考えていたときに発見した。
そんなことで?と思うかも知れないが、理由を聞けばすぐに納得できるはずだ。
ペットボトルのキャップは、向かって反時計回りにひねる必要がある。
もしペットボトルを置いた状態で、右手の親指が上になるような手首の角度でキャップを握った場合、右手で反時計回りにひねろうとすると親指の関節は手から離れるような力がかかることになる。
関節は引っ張られる方向の力には弱いので、力が十分に伝わらないどころか、関節に大きな負担がかかることになってしまう。
しかし、先述の通り、右手の親指が下に向いている状態でペットボトルのキャップを掴むと、親指の関節には手に押し込まれるような力がかかることになる。
そのため、親指の握力がしっかりと伝わり、キャップが楽に開けられるようになるというものだ。
左手の場合は親指が上になるような角度で握ったほうが、反時計回りにひねったときに力がかかりやすくなるので、手首を返してしまうと逆効果になってしまう。
最近飲んでいる炭酸飲料のキャップがやたらと固くて、腱鞘炎みたくなってしまったことでどうしたものかと考えていたところ発見した。
これはつまりペットボトルのキャップを開ける動作に限らず、おおよそ「ひねる」という動作において、親指方向に力がかかるようにすることで最大限の力を伝えることができるということでもあります。
言われてみれば柔道の授業でそんな話を聞いたような気もするけど、まさか日常レベルで役に立つ知識だとは思ってもいなかった。
ひねるときは親指方向に力をかける。