2020-09-04

両親の食の好みが合わない

父は少食でジャンクフードや炒め物、イタリアン、鍋が好きで濃い味付けを好み、母は食欲旺盛で煮物和食が好きで薄い味付けを好む。

普段は母が料理を作るのだが、味も量も父の口には合わなすぎて「はぁ~(溜息)、いつもいつも味薄いんだよな~」と言って自分で買ってきためんつゆをかけて食べたり、時には「こんなに沢山食えるわけないだろ!」と怒鳴ったりする。

父に食事がまずいとか下手だとか言われるため、母はものすごく手間をかけ食事を作る。日本産の高級椎茸や貝柱などを買い、前日からから出汁を取る。これは私が小さい頃から20年近く、毎日のように行われてきた。母が化学調味料を使っているところを見たことがない。

しかし、どんなに努力して食事を作っても、それは父の好みではないためまたまずいと言われる。

母も非常に強情で、体にいい食事しか作りたがらないため油でいっぱいの炒めものとか、炭水化物ばかりの食事なんてもの絶対に認めない。使う材料と言えば無農薬野菜発芽玄米で、野菜タンパク質バランスが取れた食事しか作らない。

私は記憶にないが、狂牛病問題があったときゼラチンカレールウを意地でも使わずからカレーを作っていたと聞く。

日曜は父が料理当番である。父が食事を作ると母は「味が濃すぎるのよね、高血圧なっちゃうわ」と言ってツユを捨てお湯で薄める。味が薄められない炒め物の場合は水で洗う。

父と母は鏡像のようだ。

子供の私にしてみるとどちらの食事もおいしいのだが。

父は高齢になりアルコールに弱くなった。以前と同じ量飲んでもフラフラになって、マンションロビーで血を流して倒れてたり背広を破いたりメガネを粉々にして帰ってきたりするので、禁酒日を増やそう増やそうとするが父にはそれもストレスであるようだ。

父は手間暇かけなくていいかカップラーメンが食べたいと思っているような人間だ。好きな食事殆ど出てこない父が可哀想ではある。ただ父の健康を一番に考えてバランスのいい食事を丹誠込めて作っているのに詰られる母も救われない。

お互いに相手の言い分を気かず、適切な話し合いもせず不満をぶつけ合うだけで埒があかなかった結果、両親は熟年別居に至ってしまった。

  • マクラながいやで

  • これはワイんちのかーちゃんやったら 「つべこべうるさいんだよ!作って貰って文句言うんじゃねえ!死にてぇのか!」 つって包丁を持ち出すところやで

  • 家族で同じものを食べる必要は全くない。 結婚してx年間、互いに自分の飯だけを作ってる夫婦だっているし。 効率悪いな、と内心思ってるけどその夫婦の仲はずっともの凄く良好。 子...

  • なんで一緒のもの食うんだろ、それぞれ自分で食事を用意して食えばいいだけじゃん、日本の夫婦って不自由なんだな

  • タイトルは「両親が熟年別居に至ってしまった」であるべきではないのか。と思ったけど、それが俺のしょうもなさの根源なのかもしれない。

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