2020-04-30

Bug Generator として生きていく

35歳。22歳でプログラマーになり、30歳で一度転職

開発リーダーマネジメントをやったこともあるが、基本的に今でもずっとコードを書いているし今後も書くだろう。

俺はよくバグを出す。ひどいバグもよく出す。障害報告書が必要バグの原因となるのが俺の設計実装テスト観点の見落としに由来していたことはしょっちゅうだ。どうすればバグがでなくなるか、テスト技法を学んだり、アーキテクチャ勉強も何年もしている。勉強したことを共有するのが好きなので登壇も時々する。それでもやっぱりバグを出してしまう。

手ひどい障害をおこしたときは俺も誰かの設計したアーキテクチャで、誰かの指示のもとコードを書いて、テストをして、俺が責任を持たないで済む仕事をしたいと思う事もある。

けど、ビジネス側に「これが決まらないと実装できません。以上」と優秀でビジネスに寄り添わない開発者に突き放されて宙に浮いた要求を「完全ではないけどこうすれば要求限定的ですが満たせそうですね」とかやっちゃうんだよ。

俺は上司ビジネスにとって都合のいい存在なので、優秀でビジネスに寄り添わない開発者よりも出世してしまう。俺は優秀な開発者軽蔑を感じながらも大事機能を任されてバグ入りの機能リリースしてしまう。

きついなーと思いながらも、そんなとき俺は黒田硫黄の「セクシーボイスアンドロボ」の一節を思い出す。「もっとうまくできる人がいれば、その人に投げ出していたかも。でも、それをやる人はほかには居なかったの」(voice11. 鍵)

俺の尻拭いをさせられている後任が何人もいることも、もちろん知っているし罪悪感に苛まれる夜も多い。

けど、俺は才能はなくとも常にベストを尽くしているんだ。その時、それをできる人間は「宇宙で私だけ」(voice3. エースを狙え!)だったんだ。お前はその時その場にいなかったか、寄り添わなかったか、手を挙げなかったんだ。

俺は無能な働き者として、Bug Generator として、誰かの求めに寄り添いながら今日も生きていく。

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