ただ、投票しといてなんだけど、れいわの代表である山本太郎のことはあまり好きではない。
というかはっきり反感を覚える部分がある。
彼のどこの反感を覚えるかというと、パフォーマンスだらけのその姿勢だ。
天皇に手紙を渡したり、一人で牛歩をやったり、議員に向かって焼香ポーズとったり・・・。
そんなパフォーマンスを見せられる度に、またやってんのかこいつはと、うんざりした気分になっていた。
だから仮に選挙区の方で出馬していたとしても、彼には投票していなかっただろうし、
次の衆院選で出馬するとしても、やっぱり彼自身には投票しないだろう。
じゃあなんで比例ではれいわに投票したんだって思われるだろうけど、
それは彼が今回、社会的に良い目を向けられることが少ない、マイノリティの人々を擁立したからだ。
正直この擁立自体にもパフォーマンスくささを感じるし、当選した二人は議員としての職務をきちんと果たせるのか疑問に思う部分が大いにある。
けれど、こうして国会に社会的に弱い立場の人を送り込むぐらいじゃないと、日本の社会の目も変わらないんじゃないかと思うんだ。
ここ数年、障害者の施設への襲撃もあれば、京アニの事件のように明らかに精神を病んでいるような人物が凄惨な事件を起こすこともある。
その度に、弱い立場の人間を切って捨てたり、危険視するような論調が立ち上がってきて、ますます社会の分断が広がっていくように感じていた。
こんな状況を変えるには、劇物じみた手法であっても、なにか巨大な一石を投じるべきじゃないかと考えていた。
当選した二人の働きぶり、周囲の支え方によって、社会全体に助け合おうとする考え方が広まっていくかもしれない。
あるいはその逆で、やっぱり議員としての職責を果たせないじゃないか、能力が無い人は引っ込んでおくべきだ、なんて言説がますます広がってしまうかもしれない。
山本太郎という劇物が今回起こした行動は、日本に大きな衝撃を与えた。
俺はできればみんなが共生し合う日本になってほしいと思っているけれど、今回の選挙の結果がそうした社会への道を開けるかはわからない。
わかりみが激しい。自分も山本太郎は好きじゃないけど、選んだ候補者のセンスに脱帽したし、特定枠の使い方最高!と思って入れた。
同じく山本太郎が死ぬほど嫌いだけど、今回の議員はやってみればいいんじゃないかとは思うよ。 障害による不自由はきちんとサポートを受けるべき。バリアフリー化も進めるべき。 ...