フィクションの中でしか見たことない。トリックがどうこうをやたら気にしている人種。でもどうも実在するらしい。だって彼ら向けの作品いっぱい出てるし……。
問題は、彼ら向けとされる"ミステリ"は往々にして、ドラマとしてつまらんということだ。確かに○○をすれば不可能とされた犯罪が可能になるのかもしれないよ。しかしそれを説明するために、長々とした退屈な描写が続いたり、クライマックスの謎解きパートは一つも盛り上がりのない事実の羅列が続いたり、ほとんど本編中では活躍しなかった人間が急に犯人とか言われて何らかの告白を始めたりする。そういうミステリが売れてるので、へえ話題作なんだと思って手に取った小説が、クソつまらなかったりするね。実害がある。
俺は今、「その可能性は既に考えた」の悪口を言っているのだが。
だから「姑獲鳥の夏」はミステリじゃないとか言っている人ら、マジか、と俺は思っているよ。面白いもん。京極は、たぶん、彼の言っている"ミステリ"より面白い。ほとんど"ミステリ"であることは、つまらないことを意味するのかとすら感じる。(本格とされかつ面白いこともあるのでこれは言い過ぎにしても)
昨今のミステリが、ラノベに振れていくのも、当然の流れ。ミステリがあることが面白いことでないなら、面白くする方法を探すだろう。キャラクターに特化するのは、どう考えても最適解の一つだ。
[追記]
ブコメの激辛カレーの例えが秀逸だと思った。なるほどね。そういえばテレビでゴルゴ松本たちが激辛料理食ってるけど、あれほどの激辛好きも実際には見たことない。
ゆうてコナン君はキャラクタとしての人気も保ちつつミステリ性も残し続けてるからなあ。頑張ればミステリっぽくミステリを続けるのは可能じゃろ。 そも、京極も狂骨の夢とか絡新婦...
別に俺はミステリマニアじゃないからいいんだが、「それを説明するために、長々とした退屈な描写が続いたり、クライマックスの謎解きパートは一つも盛り上がりのない事実の羅列が...