SEOってやつが嫌いだった。
制作の後ろの方にいきなりやってきて「ここはこういうふうに組んで」と言ってくる横暴な奴らが。
ひどい場合になると、正当な表(テーブル)の部分にtableタグを使っているのに、
「tableタグにするとSEO的にマズイからtableタグは使わないでください。」
と言ってくる。なので、dlタグをdivタグで囲んで、dlにはdisplay: table-row; divには display: table; をつけてdtとddにはtable-cellを割り当ててやったら、
「divは使用を抑えてください。」
と言われて「ならテメーが使うタグ考えろやトーシロが」とキレて問題を起こしたこともあった。あの時の否は未だに認めていない。
あれから時間が経つが、SEOが今のようになって本当によかった。
今のようにっていうのは、コンテンツファーストで、ユーザーフレンドリー(モバイルユーザーフレンドリー)という意味だ。
SEO業者はあれから入れるのを躊躇って、自分でSEOを勉強したが、結局あの時SEOに言われたことの大半は今の時代生きていない。h1は多く使う、h2以下は使わないとか、altタグすべてに画像とは関係なくてもサイトキーワードを入れるとか。
そんなくだらないことより、ユーザーにとって何がいいのかを考えるだけですむんだから楽なもんだ。
びっくりする話だが、未だに上記のようなテクニック(笑)を大真面目に言うSEO業者、もしくはSEOに詳しい人がいるらしい。
クライアントの中に「○○という会社からこういう事言われたけどうちのサイト大丈夫?」「友人からこうしないとSEOで不利っていわれたのでしてください」と言ってくる人が1割ぐらいいる。
その度に自分は、一昔はそういう話もありましたが今は違いますという話をし、それでも信じられない、SEO業者とやらがいうことが真だと思うのなら保守を乗り換えてもらって構わないという話をするが、今の所1件を除いて「順位が落ちた」「更新を月1回しか受けてくれない」といって戻ってきてくれる。
SEO業者は未だに自分にとって敵だ。(もちろん、優良なSEO業者がいることもわかっているが。)
でも、SEO業者がいるから、最終的に顧客の自分への信頼を高めてくれるんだから、憎めないものだ。
SEOを勉強すれば勉強する度、だんだん好きになっていく。昔業者が入ってあれこれめんどくせーこと言ってたのがほとんどが今では嘘だったとわかったから。
今はSEOがそこそこ好き。