特別収容プロトコル: SCP-xxx-JPは日本国内の神社に設置します。設置された神社は良縁・復縁のための観光地として国内外向けに好意的に紹介され、参拝者数が年間10万人を下回らないようにします。
観光地としての価値を高めるため、専門の企画部を設置してください。自動化された監視装置により常にSCP-xxx-JPの現在の枚数を集計します。枚数は最大でも50枚を超えることがないようにしてください。掲示台の撤去・破壊・移動、もしくはSCP-xxx-JPの掲示が5枚以下の状態でのSCP-xxx-JPへの干渉行為は推奨されません。
説明: SCP-xxx-JPは、██神社に設置された掲示台に出現する、幅15cm、厚さ8mm程度のハート形をした複数の木製の絵馬です。後述のように移動・撤去が不可能な点以外には、掲示台には異常性は認められません。
周囲の無関係の絵馬をSCP-xxx-JPに置き換えつつ、掲示台の掲示上限数である最大数百点まで増殖することが確認されています。一部のSCP-xxx-JPには漢数字が刻印されています。これは、これまでに出現したSCP-xxx-JPのシリアルナンバーであると考えられます。
個々の絵馬は、ほぼ全ての内容が特定の女性個人█████氏が特定の男性個人████氏を糾弾し、復縁及び男性の離婚を求めるものです。一部の絵馬の末尾には手書き文字で絵馬の出現日以前の年月日が記されています。記載の日時について、法則性は不明です。
絵馬に記載された人物について調査が行われましたが、全国の同姓同名の人物に対する調査、及びヒアリングは記載された人物の解明に有意な結論をもたらしませんでした。
個々のSCP-xxx-JPは自己修復能力を持ちません。焼却、裁断、化学薬品等、通常の木材と同様に加工・破壊が可能です。
掲示台から外されたSCP-xxx-JPは、2〜3日程度で崩壊し、おがくず状になります。この物質に異常性は認められません。
とりあえずここまで