特に、自分が原作から入った作品だと苦手。アニメから入った作品は平気。
漫画・小説を読むときは、登場人物の声が頭の中でイメージされている。
そのイメージされた声は、特定の声優だったりする訳ではなく、その登場人物の声が自然とエミュレートされている。まぁ自分の想像内の声ではあるが。
そういった、既に自分の中で登場人物の声がイメージされている作品がアニメ化されると、当然声優さんが声をあてる。
別にそのこと自体は問題ない。もちろん、声優さんのあてる声が自分のイメージと合っていたりずれていたりするので、その差異を楽しむこともできる。あくまでアニメを観ているまでは。
問題はその後、アニメを観た後に原作を読む時。今まで持っていた登場人物の声のイメージが、アニメの声で上書きされてしまうのである。
脳内でイメージされた声より、耳からインプットされる聴覚情報の方が明確なので仕方のないことである。
なんとかイメージを膨らませて元の声をイメージしながら原作を読むこともできるが、そうすると、声のイメージに気を取られて内容を深く咀嚼することができない。
だったらもう諦めてアニメの声で読めばいいじゃんとも思うが、やはりどうしても自分のイメージと合わないキャスティングは存在する。今まで、100%イメージ通りであったことはない。その状態で自分のイメージが消し去られてしまうことは癪だ。
それに、アニメはアニメ、原作は原作で表現できることが異なる。それがアニメ側に引き寄せられてしまうことは、楽しみが一つ減ってしまうことでもある。
私は、小説の「マリアさまがみてる」が1巻発売当時から好きだったんだけど、 アニメ版はあまりにイメージと違ったので見るのは断念したよ。 同人誌はいっぱい買ったし、まりみての...