http://anond.hatelabo.jp/20150708043320
いわゆる「マナー」に属する規範については、「お店の人に・・・」という表現を多用しています。別に自分が悪者になるのが嫌なのではなく、規範の成り立ちとしてそれが正しいと思うからです。実際、「お店の人・・・」という言い方をして怒ったとして、その表現はかなり厳しかったり、実力行使(走っていたら体をつかんで止めるなど)をすることもあります。でも、あくまで「お店の人が・・・」と言います。
そもそも「マナー」は子供には理解しづらいことが多いです。たとえば、レストランで走り回ったり、大声を出したからといって、親は直接的被害を被っていません。「パパ・ママには迷惑をかけてないよね、いいじゃん」これが子供の感覚です。でも、走り回ったり、大声を出せば、周りの客が迷惑をします。そして、お店の雰囲気が悪くなり、売り上げが落ちます。だから、社会的にはダメです。
これを子供に端的に伝えるのに、どうすれば良いのでしょうか?自分は、「そういうことをすると、ほかのお客さんが迷惑をする。だから、そういうことをしていると、お店の人はすごく困るし、お店の人に出て行ってくださいと言われるよ」と言っています。実際には、多少のことならお店の人は出て行ってくださいとは言わないわけですが、「出て行ってほしいと思う」のは事実でしょうし、それが「お店で走り回ったり大声をだしてはいけない」という規範のそもそもの理由でしょう。
たしかに「お店の人に怒られるよ。お店の人怖いからやめようね」というようにお店の人を「なまはげ」的に使う叱り方だと微妙に違う気がするけど、「お店の人に怒られるよ」と言う親の多くは、別のお店の人をなまはげに使っているわけではなく、上に書いたような「他人の目」「他人の迷惑」という視点の問題を伝えたくて言っているのではないかと思います。