実際に痴漢されたことがないにもかかわらず、「自分だったらこうする」という妄想を「普通の男」のスタンダードのごとく素面で語ることは普通の男にはできない。
性的対象であるかないかは触られることがシリアスになるかならないかと関係しない。ヘテロでもゲイでもビアンでも痴漢は嫌なもの恐ろしいものであって恐怖に固まって抵抗できないことはなんら不思議ではない。痴漢というのはやってることは簡易レイプであって、行為自体が恐ろしいものなのだ(「ひとけがないところでレイプされる=殺される可能性がある=恐ろしい」というような図式ではなく、レイプという行為自体がおぞましく恐ろしいもの)。
こいつの言ってることは要約すると「痴漢に対して抵抗できなかったのは痴漢を受け入れる気質があったから」ということであって、これはむしろ痴漢する連中の論理であり痴漢と無関係な普通の男のそれではない。
つまりこいつは痴漢予備軍。こういう奴がいるせいでかつて痴漢被害者の女性は痴漢糾弾の声をあげづらかったし今まさに痴漢被害者の男性は「普通でない男」として黙殺されようとしている。
あの記事を読んで一瞬でも「そうかも」と思った人間は認識を改めるべき。こいつ本人はおそらくもう治らないのでまともな人々が交友関係から逃げられるのを祈るばかり。なんとなく、すでにまともな人間は交友関係にはいなさそうだなという感じもしないでもないが。
元増田の文章からは、すごくDV臭、デートDV臭がする。泥酔レイプとか、そういうものから近い世界にいそうな感じがある。 女の人が痴漢された話は深刻になっていいしこっちも親身に...