2014-07-08

お役所仕事の理由が分かった

最近はいくらかマシになってきているとは言え、

まだまだ民間と比べると機械的で不親切な公的機関対応

その理由が分かった気がする。

彼らは傲慢であったり怠け者であったりするためにお役所仕事なわけではない。

公的機関が行う仕事性質上、お役所仕事にならざるを得ないのだ。

公的機関仕事では、手続がおおいに重視される。

誰に対しても同様の適正な手続がとられないと他の利用者との公平性を損なうし、

それによって損害が生じでもすれば、公的機関自身がその賠償責任を負うことになりかねないからだ。

ところが、公的機関が扱う手続は通常多岐にわたり、

その全ての手続をひとまず適正と言えるレベルで処理することができるのは、

個々の手続の背後にある趣旨まで理解している、相当高度な能力を備えた一部の人材に限られる。

そうすると、こうした能力を備えない大多数の人材手続の適正を確保するためには、

自分が適正に処理することが可能な担当部署仕事のみを取り扱い、

それ以外の仕事はその担当者に任せる(たらい回し)ということにならざるを得ない。

また、手続がおおいに重視される公的機関にあって、

手続きの背後にある趣旨理解にまで及んでいない者が、

ある形式違背について無視することの許される些細なミスであるかどうかを判断することは、

まりリスクが高く、どのような違背であっても一律に修正要求する(機械対応)、

ということにもなりやすい。

こうした理由から公的機関対応お役所仕事と呼ばれるようなものになりがちなのだ

お役所仕事改善したいならば、役人の怠慢を批判するのではなく、

こうした公的機関仕事構造に目を向ける必要があるように思う。

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