2014-04-28

働いていないことが親にバレた

設定では、3月大学卒業4月から専門商社で営業をやっていることになっていた。

実際には単位不足で留年し、4年生をもう1回やっている。もちろん働いてなどいない。

この一ヶ月間スーツを着て朝早く家を出ては、就職活動ゼミ、週3のバイトというご普通学生生活に励んでいた。

実家暮らしである生活費がかからないので1年間やっていけると思った。

しかし突然に、呆気無い幕切れを迎えた。

会社保険証を見せろ」

血の気が引いた。

これまでに様々な嘘をついてきた。

内定通知、卒業証書辞令・・・

適当に作って親に見せてきた。

でも保険証なんて作れっこない。カードを作る技術は持ち合わせていなかった。

仮に作れたとしても、その後大問題に発展するだろう。

よって偽造するのはいささか困難である。あっさりと観念した。

親は、ちょっと呆れた後猛然と怒り出し、最後は泣いていた。

就職はおろか大学も出ていないことに阿鼻叫喚をきわめていた。

それもそうだ、2月には卒業旅行に出かけたはずなのだから

友だちの卒業旅行写真に、ペイントで自分の顔をコラージュしたものを見せておいたのだった。

自分の予定では、今年は嘘をつきながら生活し、来年から帳尻を合わせるつもりだった。

お金単位は何とかなりそうだったし、内定さえ取れれば全く問題ないはず・・・

一浪しているので、これ以上心配をかけまいと振る舞った結果だった。

キッチンでは架空初任給で買ってきた夫婦茶碗が粉々に割れていた。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん