2014-01-02

安定を求め過ぎると凶暴になりやす

 就活してた頃、安定した公務員仕事につけ!と鬼のような顔をした母親に何度も説教されたが、やりたいことがあったので技術職の会社員になった。

 同世代の友人からは「まあ俺も昔はやりたいことで有名になれるとか思ってたわ」と恨めしそうな顔で何かと説教してくる。

 会社経営困難に陥って首切りを始めた時、今まで親しげに話しかけてくれた先輩達が豹変し、「いつ会社やめるの~?」「俺は歳いってるし扶養家族がいるんだよなあ」と事ある毎に嫌がらせをしてきて、結局その会社は辞めた。現在俺は違う会社でやりたいことを続けている。

 何かにつけてやたら安定安定と口うるさく言ってくる人間ほど凶暴な奴が多い。これはある意味カルト宗教信者に似ている。まるで安定教の信者布教に走っているようだ。安定という絶対的正義存在してると思い込み、歯向かう者を「何も分かってない可哀想な人間」としてバッシングする。

 今の社会に一昔前の終身雇用的な安定などもう存在しない。そんなことは頭のどこかでは分かっているはずだ。しかし彼らは未だに過去ユートピアがどこかに存在していると思い込んでいる。

 「安定など存在しない」という事実に直面した時、恐怖で現実直視出来ずに凶暴になる人間と、心理的に楽になり逆に自発的に動く人間がいる。

なーんだ、最初から安定なんか存在しないのね、だったら不安定に陥る恐怖なんか最初から抱かずに済むし、これ以上堕ちることもないんだから何も気にせず色々チャレンジできるじゃん、と考える人間。

 人は「安定」という幻想があるからそこから逸脱する恐怖を感じる。「安定」という幻想なんか捨てちまえ、その方がかえって気持ちは楽になる。

  • 安定のためにそれ以外を捨てて半死半生で生きるのが日本のスタンダードだから。 そうじゃない奴が許せないんだよ。何でみんなこんなに辛い思いしてるのにお前はそうしないんだ!と...

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