2012-11-04

http://anond.hatelabo.jp/20121103120842

そういう疑問は俺も持ったことがあるんだけどさ、国語学習を通じて論理学を学ぶというのはそもそもの設計上の問題があるかのように思う。

国語というのは、つまり日本語

語学

論理学は語学内包されるような学問ではなく、哲学内包されるべき分野なのでさ。

国語って名前だけど、学制がしかれた当初の設計だと、要するにリベラルアーツのトリウィウム(文法・修辞学・弁証法)にしたかったんじゃない?

国語という科目の枠に納める都合上、教材は日本語文学を使わないといけないということで、古文漢文から文法と修辞学を学ばせて、現代文から弁証法を(弁証法は無理なのでとりあえず論理学を)学ばせる、という風にしてるんじゃないかなって思うんだけど、その悪魔合体に無理があるんじゃね?

そもそも、そういうのって国産学問じゃないもん。

ハリウッド映画を通じて歴史を学んでも、それは歴史学と言っていいのか、そんな感じ。

論理的に書かれた文章を読めば、論理が身に付く」ってのは、

物理学やれば数学は身につく」

みたいなもので。

いや、もっと豪快で雑だな、

家計簿をつければ数学は身につくから無問題!」

くらいの感じじゃないかと。

もし、どうしても文学を通じて論理学や弁証法を学ぶというのならば、論理学の基礎になったような文学古代ギリシャの書物とその注釈書あたりから教材をセレクトしていくのが王道なのではないだろうか。

訳本を「国語学習として教えるのはうん、まあ難しいような気がするけど。

はいえ、原著ギリシャ語はい日本語訳されてしまえば日本文学と言えるのか?

英語圏だって古典英語の教材としてジェームズ王欽定聖書を使うくらいなので、それもありなのか?

日本語特殊性翻訳者の地位が比較的に高い日本ならなおのこと。

記事への反応 -
  • びっくりしたことがある。 いわゆる現代文や小論文の分野あると思うんだけど、あれを教えるにあたる授業が、ない。 古文や漢文はがっつりあるんだよ。ミミズみたいな変体仮名をひた...

    • そういう疑問は俺も持ったことがあるんだけどさ、国語学習を通じて論理学を学ぶというのはそもそもの設計上の問題があるかのように思う。 国語というのは、つまり日本語。 語学。 ...

      • 指導要領外とはいえ、「原文がどのように翻訳されるか」は一度教えてもいいかも。 バック・トゥ・ザ・フューチャーあたりで。

    • 高校のときの現代文の教師が 「私は無味乾燥な数学が嫌いです。それに比べ文学は豊かな感性が云々」とひたすら繰り返していて、 ああこいつは救いようの無い馬鹿だなと思ったのを今...

      • 「教員免許は専門大学院卒に!」というのはまったく正反対のこととしか思えない。 そんなことより、教員採用者は強制的に3年ぐらい一般企業に出向してほしい。 そっちのがよっぽ...

        • 文系は作者の気持ちでも考えてろ(笑) ごくまれにだけど「作者は死んだから作者の気持ちなんか分かる訳がないよ」 って授業をする先生もいるんでその括り方は……

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            • なんで学校教師の話が大学客員教授の話になるの? ぜんぜん違うじゃん。 客員教授は研究の本分があるけど、教員は違うでしょ。 こういうこと臆面もなく言えるのが「若者は一度ボ...

          • 教師は学校にどっぷり漬かっている。そんなことでは社会では通用しない。 学校というシステムだけに特化しその中でしか生きられない形になった教師は生徒・学生への指導者足り得な...

    • そういえば現代文の授業は予備校で初めて習ったような。 実際学校での授業はあまり思い出せない(もっとも教科書に載っている話自体は覚えているが。「こころ」とか)。 自分現国苦...

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