2011-10-11

愛すべき人のこと。その4

僕自身にその自覚も意図もなかったが、僕は無意識に略奪ゲームをしていたのかもしれない。

だって弱っている時に優しい言葉をかけてもらえれば嬉しいものだ。

彼女は素直である。そこが僕が惚れ込んだところでもある。

それに、自分で言うのもおこがましい話だが、僕の優しさなら彼女は受け入れてくれる。

いいだろう、匿名から、それくらい書いたって、バチは当たらない。

から彼女のことを想い、癒し、包んであげたかったことは確かだし、彼との仲を引き裂こうなどと思ってはいなかった。

でも、彼と彼女の関係が終りを告げてしまうことがもしあったとしても、僕と彼女の関係は終わらない。

その時だって、僕は彼女にまた優しい言葉をかけ、安心させてあげればいい。

遠すぎて会いに行けないから、それしかできないのがつらいけれど。

彼は彼女のすぐ近くにいるのに、一緒にいるための努力をしなかった。

彼女努力して、誠意を見せたのに、それに応えなかった。

それどころか、連絡もせず、一緒にいようと持ちかけられても断った。

なぜだ。それがくだらないプライドなのか。それとも、他に好きな人でもできたのか?

後者ならば仕方がない。でもちゃんと彼女にはそう伝えろよ。

前者ならばそれは間違っていると言おう。価値観はそれぞれ、という以前の問題だ。

彼女がこんなにも望んでいることを、何の理由があって断るのだ。

僕自身、そっけないことがカッコいいと勘違いしていたこともあるから、だからこそ許せない。

このエゴイストめ。ならば僕は、そのエゴから彼女を救おうか。

しかし、それもこれも彼が悪いのだ。

僕に付け入るスキを与えるほど、彼女のことを寂しがらせ、放っておいたのが悪いのだ。

彼女いつまでも待っていてくれると思っていたのが彼の傲慢だ。

君の負けだ。君は彼女幸せに出来なかった。

心の広く優しい彼女を、こんなにも怒らせ、悲しませた。

もっとも、最後の起爆剤になったのは、僕自身にも原因はあるのだけれど。

それは“彼女に対して”詫びるつもりだ。

いずれにせよ、僕の思っていたとおりなのかもしれない。

彼女をこんなにも悲しませる彼に、彼女を愛する資格はない。

彼女を悲しませないためにできる限りの努力をしなかった彼に、彼女を愛する資格はない。

君は僕の恋敵だったかもしれないが、この勝負、君の負けだ。

初恋は実らないものなのだという意味がよくわかる。

一度経験したことでないと、誰だってうまくはいかないのだ。

僕は少なくともそうだった。要領が悪いから。

失敗経験がないことが、いつまでもうまくいくとは思えない。

だが、これが、経験と信念の差だ。僕と彼の差だ。

痛みを知った者の強さだ。

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