はてなキーワード: 減反とは
大規模にアフリカの農地を借り上げ、植民地として食糧増産計画を実現する野心。
マダガスカル政府は130万ヘクタールの農地を無償で99年間、韓国の大宇財閥に貸し付け、そこを農場に転用させて大増産を行えば外貨が入り込み、現地の雇用も増え、農業技術も進展し、食糧が豊富になるという夢のプロジェクトに乗った。これを持ちかけたのは韓国だった。
「それは新植民地ではないか」とマダガスカル政府への反対運動が拡がり、クーデタが発生して政権が転覆、韓国の野望は潰えた。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/spot_top5.asp?id=119&num=3
英誌『エコノミスト』(09年5月23日号)に拠れば、狙われた農地で失敗した例は他にも中国が狙ったフィリピンとモザンビークの例がある。
フィリピンで借り受ける予定だった農地は180万ヘクタールの土地だった。
失敗例はほかにもサウジアラビアがインドネシアと交渉し、50万ヘクタールの土地を借りうけ農地にする予定だった。
しかし当該国家では、「新植民地主義」などという批判はすくなく、地主らが積極的に外国企業に農地を貸している国が多い。
筆頭はロシア、ウクライナ。とくにウクライナは40万ヘクタールの農地使用権をモルガン・スタンレイに売った。
「キング・アブドラ・イニシャティブ」という農業プロジェクトはマレーシアに米農家をつくり、すでに国王は「マレーシア産、サウジ胴元の米」を食した。
食糧不足により世界的に農地借り受けプロジェクトは拡大しているが、ダントツなのが中国である。すでに米国に広大な養豚場を立ち上げ、この用地はゴールドマンサックスを通じて、中国はなんと5億ドルを投下している。
全世界で中国が獲得した農地は明らかになっているだけでも数百万ヘクタールにおよぶ。これを追っているのが韓国、UAE、サウジ、カタールなど。
▲基本的な食糧には目もくれず、バイオ燃料を狙うヘッジ・ファンドが露骨に介入
とくに中国が投資したなかでコンゴの280万ヘクタールが飛び抜けて目立つ。史上空前の規模である。ここではヤシ油が生産される。
アフリカが如何に貧困と雖も、ひとつの国が外国にこれほど大規模な土地を提供するのは中国向けが最大である。
ザンビアでも200万ヘクタールの農地使用が交渉中、すでに現地の養鶏の四分の一は中国資本と言われる。
しかしながらザンビアでは中国の遣り方に不満をもつ民衆が立ち上がり反中国暴動が発生している。あまりに露骨な農業の搾取であり、政権への賄賂は腐敗の象徴ではないか、という批判が巻き起こっている。
このような新植民地主義的な海外農地への進出は、表面的に見れば「食糧不足の解消」である。
だが、ベンチャー・キャピタルや新興ヘッジ・ファンドが混在し、面妖な農業ビジネスがまかり通っている。
旧来の小麦、芋、バナナなどに目もくれず、かれらはトウモロコシなどエタノール燃料(とうもろこし)の増産を狙う気配が濃厚であり、なにしろ値上がりの見込める品種しか興味がない。
過去一年、大豆は78%値上がりした。米は130%。一方で世界各地では食糧のストックがそこを尽きつつある。
タイミング良く格好の解説書がでた。
国際情報通の浜田和幸氏が書いた『食糧争奪戦争』(学研新書)である。浜田氏は、この本のなかで、異様な食糧ブームの背景を次のように描く。
「今世界はかつてない食糧生産における危機に直面している」が、「食糧生産国の間では農作物の輸出制限が強まってきた。食糧の値段は高騰を続け、貧しい途上国に於いては食糧を確保することが日々困難となりつつある。100万人単位で餓死者がでるという悪夢のような状況が現実のものとなり始めている」
と警告する。
国連FAOも「十億人を超える人々が満足な食事をとれていない事態が続けば、途上国を中心に政治的に不安定な状況が生まれ、治安の悪化やテロの引き金になる可能性が大いに懸念される」
と事務総長が警告を発した。
第一は食糧不足で、むしろ太っているアメリカのアグリ・ビジネス。とくにカーギルやモンサント、これに乗じて食種の種子の特許を独占しようとするビル・ゲーツやらヘッジ・ファンドの魑魅魍魎的な動き、他方で家庭菜園をつくって防御に走るアメリカ国民だが、その家庭菜園の率先役がオバマ夫人だという矛盾。
第二に「自然災害を装ったテロの可能性が否定できない」という指摘である。
つまり「ヨーロッパや地中海地方を襲う異常な熱波や寒波、またアフリカを襲う大規模な干魃、そしてスカンジナビア半島を飲み込む氷河期の到来」が危険視されるものの、じつは「人工的に(干魃が)生み出されているという説」が流れており、「背後には一部の政府機関や民間企業がかかわっている」という空恐ろしい現実が指摘されている。
いったい、そうなると先進国で最悪の食糧自給率を誇る日本はどうするのか?
第一は「耕地面積の減少」であり、工業化による減反、中国の農業地帯では農地をごっそりと工業団地にしたが、「乱立してきた工業開発区の規制に」、中国政府は重い腰をあげて、ようやく「04年末には5000ヶ所あまりの開発区が撤廃された」ものの減反に劇的な歯止めがかからず、そこで中国は「海外に農場を確保する動きを加速させる」。
都市に就労する農民の群れに関しては説明が不要だろう。
ネットを見てると農業の企業参入をすれば、旧来の縛りから自由になってビジネスチャンスが生まれるんだーという意見が多くて、農家の多い集落で育ったのでなんか違うなーと思ったりする。
農業一本で食ってる家なんてあまり見ないし、大抵が兼業でやってる。三ちゃん農業なんて言われて久しいけどそんな感じ。
じいさんばあさんが主に畑仕事をやって、父ちゃん母ちゃんが外に働きに出て土日やら農繁期やら手伝ってる。時にはせがれとか親戚も駆り出されてる。
近所で一番農地を持ってると言われてる家でさえもそういう兼業農家でした。
農地が道路やお店の土地として売れると羨ましいと聞いたことがあるね。まあ、偶々その土地に決まっただけで大抵の場合売ろうにも使い勝手が悪くて売れないみたいだけど。
うちの地元は減反対策か何かで果樹やハウス栽培をそれなりにやってるうちが多かったんだけど、ここ10年くらいの印象だとハウスを畳んだり、果樹を伐ってる家が増えたなぁと思う。大抵育てやすい田んぼか自家用の野菜畑に変わるけど、中には荒らしたり、樹を植えてたりするところもあったりする。担い手が高齢者だからさもありなんといった感じ。入院やら葬式やらがあったら特にね。あと、手入れも大変だし。さっき書いた大きめの畑持ちも10棟あったハウスが3棟くらいにいつの間にか減ってたなぁ。
と言っても悪いことばかりでもなくて、老人が畑仕事をしてる所為か、腰が痛いと言ったり乳母車を押してたりしてても死ななそうなくらいピンピンしてる。逆に入院したりすると目も当てられないことになるけど。
あと、三世帯居住で年金とか複数収入があるからか危急存亡の危機のような逼迫はしてないみたい。この前、とある農村に行ったら子供らが集まってPSPのモンハンやら遊戯王やらで遊んでたなぁ。まあ、集落の近場に働き口やお店が少ないのがネックかな。
いつからはてな匿名ダイアリーはこういうエッセイを書く場になったんだろうか。もういい加減反吐が出る。
いつも思うけど農業とか農産物って言うときに基本花卉が考えられてないのはなんでだろう…
「農家になりたい」→「お前野菜作るの?」
って流れを一体今までにどれだけしたことか…
だから日本の農産物を輸出することを考えるよ。を見て、しかも最後の方から読んだから「ヨーロッパ?オランダがあるじゃねーかw」って思った自分は多分一般とは感覚がずれてるんだろうな。
日本のものを海外で売るにはやっぱり「日本のものは凄く良いよ!」みたいなブランドというか、付加価値をつけて高い値段で売らないとリターンがないんじゃないの?そういう流通経路を確保したりするのにもかなり手間とかかかるし、難しいんじゃないか?
ぶっちゃけ農業は今の現状を見ているともう駄目だろうな…とは思う。つーか減反政策の煽りかしらんけど使われてない土地とか多すぎる気が。
人類全体ならした時の栄養状況は1000年前から比べると格段に進歩してる。そういうこと。
あと食物をそんなにいっぱい作っても価格が下がって交換できなくなって、奢侈品や便利なものの価値が上がって、それを作るのを生業にする人も出てきて、洗濯機や冷蔵庫や工芸品や自動車やはてなのシステムを作るのが生きていくために合理的になるわけだ。あなたもたぶん第一次産業以外の労働者だよね?
ヨーロッパの農家が生きてけてるのは、国の厚い補助金のおかげなんだ。日本はそれを薄くしかしてないから、農家はほとんど年金生活者か兼業だよ。
補助金漬けの農業が問題になったけど、それは米農家だけで、しかも補助金の形も減反調整の手当てとか農機具の購入支援とかで、米価の下支えはヨーロッパに比べれば低い水準でしかなかった。しかも米農家が多すぎるのに補助が少ない他の作物には乗り換えないジレンマ。
農政と農協と生産者の無策のおかげで日本の農業は瀕死。高度成長の甘いとこだけ吸って根腐れおこしやがったんだ。集票だけしてりゃあ乗り切れると思ってたんだろうに、それがこのザマよ。もう米農家も補助金引き下げられて、ぼんやり米作ってるだけの人は生きてけなくなっちゃった。
専業でやってる日本の農家の人は本当にすごい。生産効率を限界まであげたりとか、ブランド品を作ったりとか、並みのビジネスマンなんか目じゃないくらいの商売の才覚がないとつぶれちゃう。
農業に夢を見すぎなのでは?
自殺者もすごく多いんですよ。
両親の実家は林業と農業の兼業で、部落にも農家が多く(というか農林業か土木か公務員かの選択肢しかない)、その人々たちの生活を見ての感想だったんだけど、豊かな部落に入るのかもね。そこまで生活が困窮してる人いないっぽいし。
その部落では、減反した田んぼはもうすっかり家庭菜園(にしてはあまりにも大きいが)にされてて、おそろしいまでの自給自足の基盤となってる。漁もするし猟もする。味噌もどぶろくも自分達で作る。そして老人が異常に元気。子供より足取り軽く川にエビ取りに行っている。日が暮れたら明日の野良仕事の算段つけながらご飯食べて寝る。
・・・年金がたくさんもらえる年代はうらやましいって話かも。