はてなキーワード: 風をきってとは
と、同僚が言っていたが俺は朝から気持ち悪くてどうでもよくて、
コンビニまで胃薬を買いに行った。
銘柄に詳しくないので、テレビCMで聞き覚えのあるやつを買って飲んで、
しばらく休憩室のソファーにもたれかかっていたら、
そのうち眠ってしまった。
起きるとそこは露天の女湯で、裸の老婆がたくさん歩いていた。
「な・ここはどこの露天風呂だ」とパニクっていたら、
まわりの老婆たちがどんどん巨大化していった。
巨大化した漬物のようなしわくちゃな乳房がぶるるん、ぶるるんと、
俺の頭上で揺れて、風をきって唸りをあげていた。
と思ったら、ひとりの巨大な老婆がぶるるん、ぶるるん、と
こちらを追いかけてきた。
「うっわーーー!」
建物を出ると、そこは箱根のような温泉街の風景が広がっていた。
ここがどこか知りたかったため、看板や町名の書いてあるものを探して歩いた。
すると一本の電柱があり、そこの影で座っているランドセルを背負った女児がいた。
道を訊こうと思ったが、どうやら女児は放尿をしているみたいだったので、僕は声を掛けるのを待った。
放尿をし終わった女児がこちらに気づき、大慌てで恥ずかしそうに走って行った。
それから15年後。