たとえば、私が1億円持っていて、ビジネスをしたい誰かに1億円貸すとしよう。簡単のため、年利が1%とする。
私は自分のお金を働かせることで来年、100万円 (1%)を得ることができる。
ビジネスしたい誰かは1億円というまとまった金を入手することで、ビジネスを始めたり、拡大することができる。
借りる側は私に支払う100万円以上の利益を出せると考えていれば、二者間で年利1%の借金に合意するだろう。
次に、私が1万円持っていて、ビジネスをしたい誰かに1万円貸すとしよう。
同じく年利が1%とすれば私は自分のお金を働かせることで来年、100円 (1%)を得ることができる。
しかし、ビジネスしたい誰かは1万円という少額ではビジネスを始めることができない。
仮にそのビジネスの初期投資に1億円かかるのであれば、同じように1万円を1万人からかき集めなければいけない。大変面倒である。
よって、1億円貸してくれる私と1万円貸してくれる私の価値は1/10000ではなく、さらに小さいと考えられる。
そのため、1万円貸してくれる私との金利は1%未満、たとえば0.1%としたいに違いない。