競技において人々は国威発揚の雰囲気に呑み込まれ、選手そっちのけでメダルメダルと唱えるようになる。そして自国の選手が負けると急に審判やルールへ文句を言い、相手選手を罵る。お国柄、国籍差別、民族差別のステレオタイプも肯定されるような雰囲気が漂う。平和の祭典のはずなのに、スポーツナショナリズムに取り憑かれており、生み出される憎悪や怨嗟があまりに多い。
それに比べて、歴史や文化を活かし、趣向を凝らした演出が楽しめる開会式と閉会式の良さよ。各競技ほど物言いもされず、平和の祭典というならばむしろこちらが本編ではなかろうか。
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