昨日は映画を観て、遅くまで起きていた。
今日は早起きしなくてもいい。
目が覚めたのは10時。アラームを鳴らさずに起きるとカーテンからの木漏れ日
自然光によって目が覚めるような心地良さがある。
ダイニングの方に行くとキッチンで彼女が味噌汁をよそっていた。
おはよう、と振り返る彼女。おはよう、と返す僕。
椅子に座り、彼女の背中を眺めた。
テーブルの上には白米。卵焼き。そして味噌汁が加わった。
昨日の映画、面白かったね。
彼女が笑い、手を合わせて「いただきます」と言う。
僕もそれに倣い、いただきますをする。
ご飯も卵焼きも味噌汁も美味しい。
味噌汁はちょっと味が濃い目で、でもそれが良い。
美味しい?と聞かれて、僕はご飯を咀嚼しながら頷いた。
ただちょっと不安になる。
濃い幸せは、薄味好きの僕に似合うのだろうか。
味噌汁ちょっと味が濃かったね。
彼女がそう言い、大丈夫だよと僕は言う。
濃い味を好きになるのに理由はいらない。
本能的にそう思い、僕は味噌汁を飲み干した。
Permalink | 記事への反応(0) | 15:46
ツイートシェア