2023-07-15

人に認められるのが怖い

人間の最も根源的な動機付け怨嗟だ。

得られないものに対する恨み。

得られるはずだったものを失くした妬み。

それらがあって初めて動機になる。

何かを作りたいという欲求になる。

満ち足りている人間が自ら、何かを作ろうとすることは決してない。

から、俺は認められるのが怖い。

俺は漫画家だ。

自称、といっていいかもしれない。

もう10年以上売れない漫画を描き続けている。

転々バイトを変えながらも、今では同僚がほぼ年下で白眼視されるのが常。

それでいい。

からこそ俺には描きたいものが描けるし、そこから活力を得ていると言っても過言じゃない。

俺は常に欠けていたいのかもしれない。

欠けたところが埋まってしまえば、俺はもう描く必要がなくなるだろうから

過去に一度だけ彼女を作ったことがある。

半年も経たずに別れたのは、彼女がいい子だったからだ。

彼女と居ると俺はそれだけで満ち足りた気になれた。

俺は彼女と居るだけで、俺という存在肯定された気がした。

でもそれじゃあ駄目なんだ。

俺という存在をただ肯定されてしまったら、俺は俺が生み出すもの肯定できない。

俺がものを作るのは、漫画を描くのは、俺がこの世に存在していないからこそ居場所を作ろうと描いているのだと思う。

でも居場所ができてしまえば俺はそれに縛られる。

俺はそれに活力を奪われる。

から認められるのが怖い。

認められてのうのうと暮らしている奴らが怖い。

何かを生み出そうともせずのうのうと暮らしている奴らが怖い。

から俺は漫画家で居続けると思う。

いくら辛酸を嘗めようとも。

  • それ漫画にしてくれ。読みたいから。

  • ジョージルーカスもスピルバーグも既婚でスゲー作品作ってるけど創作の根源が怨嗟であるってソースどこ? 気になるから出してくれ

  • そっかあ 増田はそうなんだね 自分が作りたいものは金がかかるからアラブの王子に結婚を申し込まれたら即OKだわ でも増田みたいな考えもいいと思うよ

記事への反応(ブックマークコメント)

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