例えば、客から10万前後の現金を受け取って領収書を発行してお釣りを渡す仕事を二人で効率よく行いたい。
細かく分ければ
・客の前で金を数える
・領収書に印紙貼って割り印する
などの行為に分けられて、手が空いてるなら分業するのがいいんだよな。
でも、分業するにも
それぞれの行動の順番(領収書を印刷する前に印紙を貼ることはできない)
扱ってよいものの権限(印紙が入った棚に触っていいのは経理だけ)
などを考えて分業をしなければならない。
「よし、俺が客と一緒に金を数えて領収書印刷するから、君は印紙貼ってくれ」
では金を数えて領収書を入力印刷している間、相手は何もすることがないわけで、それはあまりよい分業にならないんだよね。
二人が余すことなく手を動かし、10の時間が必要な作業を5の時間でやれることができてこそ正しい分業だと思うんですよ。
でもやっぱりそのためには仕事の全体像を理解し、相手の仕事に対する習熟度を理解し、相手がなにができるのかどのくらいの時間でできるのかを把握してないと駄目なわけですよ。
「じゃあ俺がお金数えるから君は領収書作ってくれ」と言って、相手が領収書作るのに10の時間かけてるようなら、これもまた分業の意味がないわけです。
ってなことをさっき「あ、俺がお金数えようか?」って言って断られたので思った。
「私が全部やるんでいいですよ」じゃなくてさぁ
客を待たせるなって言ってんだよ。客の待ち時間が少しでも減るように、いつでもだれかと協業するっていう選択肢をもっておけよ。
こいつにならあれとこれは任せられるなって目で、ちゃんと見ろよ。