いゃ〜、面白かった。
知らない人向けに解説するとあの映画にもなったオデッセイ(原題はMartian)の原作者が書いた小説。
記憶を無くした主人公が、自分が今どこにいるか分からない所から科学的に手がかりを探して行く(そのうちに少しづつ記憶も蘇る)話なので、ちょっとした筋書きすらネタバレになるので書けないんだけどね。
どれくらい面白いかってSFの舞台のスケールはあの三体並み。ハラハラする話の展開はあるけど、主人公の軽口が小気味よく決して重たくは感じない。何より主人公の困難を乗り切る姿勢が、読者である自分でもやれば出来ると思わせてくれる。
映画でもやるらしいけど小説にある小ネタ満載な部分は多分削ぎ落とされるので(マジ入り切らない程小ネタの宝庫)ぜひ小説で読む事をお勧めします。
あの人の物語、とにかく徹底して楽しいのがいいよね。 設定から語り口からキャラの心情や態度まで全部ワクワクして楽しい。 その上で実にちゃんとSFしてる。 俺も4回目読んでくるか...
そうそう。絶体絶命の状況でもいつでも前向き。 イズムィコ先生も書いてたけど、読んでて幸せになるSFでした。