そこそこデカい日本企業にいたことがあるが、本社にコンサルが食い込みまくってて、オフィスの中で、社員ですみたいな顔して名札ぶら下げて仕事してる奴もけっこうな数がコンサルである。社内で新規事業の事業計画をたてて経営に承認してもらおうとした時に、プロパー社員にやらせるのではなく、そのコンサル連中にやらせるようになってた。私がいたところでは、コンサルが入る時には結論ありきで事業計画を立てに行くから、ノーという結論にはならなかった。こんな事業計画をたてたいと、部署のボスが考えてコンサル呼ぶと、コンサルが盛大に追従の笑みを浮かべながら、いいですねえ素晴らしいですねえ、と言いながらそれらしい「計略」を授けてくれる。コンサルは一応社員ではないので、社内のドロドロから外れているという建前で「中立」な立場で、社内のあれやこれやに相談に乗り、そこで他の場所から仕入れた情報を吹き込む形で自分の存在価値を高める。そういう振る舞いの一個一個が宦官なのだと思ってた。今もその思いは変わらない。