この前よくいく料理屋で一人飯をしてたら、「この地頭はいいねぇ、下町の情緒があるね!」 という声がしたから隣を見ると、カウンター席で何かの撮影をやってた。カメラやら照明やらの人たちに囲まれて、唇の厚いおじさんがスーツを着て、皿に載せた焼き地頭を食べながら論評している。たしか多部田先生とかいう人だ。テレビのグルメ番組でたまに見かけるが、実物はわりと普通のおじさんだった。
最近は地頭ブームらしく、自分もお盆休みに長野まで行って収穫してきたのでレポ。地頭農園の入口で料金を払うと、目の前いっぱいにひろがる地頭畑に通される。畑一面に、土から出たイガグリ頭が何列にもきれいに並んでいるので、なかなか見ごたえがある。その中から好きな地頭を選んで収穫するシステムになってる。さっそく目についた地頭の両耳を掴んで、勢いよくねじると、採れる。
採りたての新鮮な地頭をその場で食べられるように、畑の脇の方で炭火を起こしているので、自分で採ったやつを持っていくと、網の上で焼いてくれる。真っ黒こげに見えるくらいまで火を通してから皿に取って、ナイフで割ると、中はホクホクの地頭が食べられる。かなりいけたので、お土産にもう一個採って帰った。