悪の象徴といえば必ずといっていいほどにナチスが引き合いに出される。あいつはナチだネオナチだあの行為はナチスだどうのこうの。ナチスの次にファシストがよく出てくる。お前はファシストだどうだこうだと。幸運なことに大日本帝国がやり玉にあがることがほとんどない。
ただ日本は西側諸国の一部であるので気付かない人も多いだろうが大日本帝国はアジアの他の国ではめちゃくちゃ嫌われている。年寄りだと未だに日本があれをしたこれをしたどうだこうだとネガティブな印象を持っている人は多い。特に731部隊の人体実験なんてものはホロコーストに並ぶ悪行として知られている。
大日本帝国が難を逃れているのは単に欧米が世界を牛耳っているからだ。世界的な金持ちの中にはユダヤ人が大量にいる。ユダヤ人の有力者は当然ナチスを毛嫌いする。ホロコーストが完全なる悪としてここまで叩きのめされているのはユダヤ人の力でもある。ファシストがよく出てくるのも彼らがヨーロッパにいたからだ。一方、大日本帝国は遠いアジアの敵でしかなかったので直接的に悪い体験をした有力者が少ない。パールハーバーパールハーバーばかり言うのはそれくらいしか直接ヨーロピアンの記憶に残るイベントが無かったのだ。