もうずいぶん前だが、いつもどおり出張から帰って旅費を請求した(私の勤め先は後日の精算)。
そうしたら、「君は手帳があるんだから、交通費は半額で請求しなさい」と突き返された。
そう、私は身体障害者手帳を持っている。ただ、いつも面倒で障害者割引は使っていない。そのときも割引は使っていなかった。
JRって1種でも本人単独は100km超えでないと半額にならないんだけど、もうその説明が面倒で、そのときは腹も立っていて半額請求にした覚えがある。だから旅費はかかった半分しかもらっていない。
以来、出張へ行くとなったら、むりくり理由をつけて勤め先の車を使ったり(幸い普通免許はある)して旅費請求を避けていた。また嫌な思いをしたくなくて。
なんだけど、今回いろいろ重なってどうしても旅費請求が避けられない事態になり、しかたなく全部半額で計算して備考欄に「身体障害者手帳あり」と書いて請求した。
で、出してから気づいた。JRで100km超えてないのに半額で出してしまってる。
完全に忘れていた。JRの割引のことが、そもそも障害者割引うんぬん自体が意識から飛んでいた。半額計算にはしたくせに。
あーあーもういいよーどうせ人事のヒトは知らないでしょJR単独利用は100km超えでないと割引にならないって。また突き返されたら腹立つし。
手帳持ってたらなんでもかんでも半額になると思われてるっしょどうせ。なんなら精神障害者保健福祉手帳でも割引があると誤認されていますからねぇ。精神は割引など一切ないのに。
それで、ここまできて、また気づいてしまった。
「いちばん障害者を差別しているのは、もしかして自分自身だったりするのか」
ということに……