誰にも話せないからここで吐きださせて欲しい。
場所は田舎。田畑があって、瓦屋根の木造住宅と新築の一軒家がバラバラと小さな集落をつくる、いわゆる農家の集落な趣。
そんな集落の傍に、場違いな頑丈そうなコインロッカーがある。名前を「赤ちゃんロッカー」。どういうわけかそのコインロッカーには好きに新生児を捨てて良く、どういうわけか好きに持ち去って良いことになっていた。
私は屋敷からコインロッカーを監視して、赤ちゃんが捨てられたのを見つけるとすぐさま回収して屋敷に持ち帰り、屋敷の主人へ届ける。屋敷の主人はそれを、倒錯した性衝動の吐け口として利用していた。
私は屋敷で小間使いをしていた。使い終わったそれを主人から受け取ると、私はその足で台所へ向かう。まな板に乗せ包丁を持ち、魚を捌くように胸元から陰唇へ刃を走らせ、潰れた内臓を掻き出し、しっかりと洗い、タオルで水気を拭き取る。処理が終わったそれを、屋敷の母へと渡す。